キッチンリフォームのキホン

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キッチンの使い勝手が悪いんだけど、どうしたらいい?
キッチンのリフォームって何から始めるの?
いろんなメーカーのいろんな製品、何がどうちがうの?

こんな疑問をお持ちの方、リフォームに興味のある方、
キッチンのリフォームについて一緒に学んでいきましょう!

▼目次

    1. リフォームの手順
    2. キッチンのスタイルを知ろう
    3. キッチンリフォームにかかる費用
    4. 現場調査に来てもらおう!
    5. 見積書・契約書をしっかり確認
    6. 設備機器の特徴・トレンドをチェック!

キッチンは毎日使う場所だから、便利であるに越したことはない。家や各設備を選ぶ際にも使い勝手が良いか考えてつもりだが、実際に使ってみたらそうでもなかったり、はじめは気にならなくても、生活スタイルの変化によって使いにくくなってしまう場合もある。
また、システムキッチンでは15〜20年が交換時期と言われる。コンロや換気扇などは新しくしなければならないし、収納や設備機器を見直す時期でもある。給排水管も15〜20年経つとサビなどで劣化してしまう。水まわりのリフォームを考える際に一緒に考えよう。
このページではリフォームの手順から検討時に気をつけなければならない点、さらには設備機器の特徴までキッチンのリフォームの基本事項をまとめている。リフォームを考える際に知っておくべき知識をチェック!

リフォームの手順

      1. 実例を見てイメージをふくらませる
      2. カタログを取り寄せて比較・検討
      3. リフォームに関する疑問を解消する
      4. 家族の要望をまとめ、資金計画を立てる
      5. リフォーム会社に現場調査を依頼・依頼先を決定
      6. リフォーム会社と契約書を交わす

実例を見てイメージをふくらませる

実例写真を見ることでイメージを固める

いざリフォームを考えたときに、何から手をつけるのかわからない場合は、まず「実例レポート」のページを見てみよう。ここでは、実際にリフォームを行ったお宅を紹介している。施工会社の特長やリフォーム費用の内訳、新しくした設備や建材、施主の話など、リフォームに欠かせないリアルな情報が詰まっている。また、写真が載っているので、眺めているだけで自分たちが考えているリフォームのイメージが固まってくるのも嬉しいところ。施工前後の間取図や写真を比べることで、リフォームをするとどう変わるのかを見ることもできる。

リフォーム内容

リフォームをしたお住まいの築年数、広さ、工期などがわかる。
さらにリフォーム費用の内訳、新しくした設備・建材が紹介されているので、具体的にどれくらいの金額がかかるのかの目安にできる。

リフォーム会社の特長

施工会社の特長・得意分野は必見。大規模・小規模リフォーム、一戸建てとマンションの取り扱いなど、自分のリフォーム内容とその会社が合っているかを見極めるヒントに。

リフォーム会社の詳細

施工金額比率は、自分に合った会社を選ぶ目安になる。施工エリア、保証・アフターケアを含めて確認しよう。

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カタログを取り寄せて比較・検討

できるだけ多くの力タログを見比べたい

実例や会社情報を見て、自分の好みに近いリフォーム会社を見つけたら、その会社のカタログを取り寄せよう。カタログは「リフォーム会社のカタログ」と「設備会社のカタログ」の2種類が一般的だ。前者は、いわゆるリフォーム工事を行う会社のカタログ。会社が手がけた実例や施工体制、得意分野などが表記してある。後者はリフォーム時に導入する設備、建材のカタログ。キッチンやバス、外壁材などの性能、 デザイン、ラインナップなどがわかる。
カタログは、会社が発行するオフィシャルな参考書。まずは気軽に取り寄せてみよう。

カタログにはこだわりが映し出されている

リフォーム会社の力タ口グには会社の理念やリフォームの進め方、手がけた実例、こだわりなどの情報が掲載されている。いろいろなカタログを読むと、どの分野に強い会社なのかがわかるようになってくる。無料だから、まずは取り寄せて有効に活用しよう。

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リフォームに関する疑問を解消する

基本情報を知ってやりとりをスムーズに

リフォームを行うにあたって全く知識がなくては、リフォーム会社との意思の疎通に手間取ったり、無駄な手間が発生することも。基本的な用語などは、工事や契約の際に出てくる可能性もある。例えば、二世帯住宅へのリフォームで増築を考えていれば、「建ぺい率」や「容積率」、間取りの変更なら、「2×4工法」や「鉄骨造」など。これらの用語を理解していれば、担当者とのやりとりがスムーズに行えるだろう。

基礎知識を学び、段取りを身につける

リフォーム会社とのやりとりでは、基本的な用語や大まかな段取りへの理解が欠かせない。希望通りのリフォームを叶えるためにも、本ページを活用してリフォーム内容の決定から契約書のチェックまでやるべきことと基本的な用語類をしっかりおさえよう。

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家族の要望をまとめ、資金計画を立てる

家族全員で要望を話し合い優先順位をつける

ここからは、家の不便や不満を洗い出してみよう。生活動線、古くなった設備機器類、生活シーンの変化にそぐわない間取りなどを挙げて、不満や不便の度合いを考慮しながら、リフォーム個所の優先順位をつけていこう。
この作業はできるだけ家族全員で話し合うことが大事。それぞれが感じている不満や、理想の暮らしを話し合い、家族みんなが幸せになれるリフォームを目指そう。

不満点のチェックリストをつくっておく

何から始めていいかわからない人は、要望や不満、不便を書き出すといいだろう。頭の中が整理される。基礎知識にある、ありがちな不満点やリフォーム時期の目安、住まいのデータなどを利用しよう。

計画をしっかり立てて費用を想定する

リフォーム会社にアプローチする前に、リフォームの相場を知って、実現したいリフォームがいくらくらいかかるのか把握しよう。ローンを借りる場合、一年で返済できる額は、だいたい手取り年収の25%といわれている。また中古物件を購入してリフォームする際は、住宅ローンにリフォーム費用を組み込むことができる場合もある。金融機関によって金利も違うので、調べてみよう。工事の追加費用がかかる場合もあるので注意しよう。

本ページではリフォームの相場を紹介していく。参考にして、自分の予算でどれだけのことが実現できるか、具体的に書き出してみよう。また費用の支払い時期や、リフォームローン、税金の情報も載っているので参考にしよう。

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リフォーム会社に現場調査を依頼・依頼先を決定

現場調査の依頼時には電話対応の善し悪しも確認を

リフォーム会社へまずお願いするのが「現場現調査」。リフォーム会社が実際に、家の寸法や状態などを確認する。気に入った3〜4社に依頼しよう。恥ずかしがらず普段通りの生活を見せれば、リフォーム会社が生活に合った提案をしてくれる。複数社に依頼する場合は、1社ごとに違う時間を設定するのがマナー。依頼時は、電話の応対がしっかりしているかも確認しよう。現場調査はリフォームの要。

リフォーム会社とのやりとり5つのボイント

リフォーム会社とのやりとりにおいては、いくつか重要なポイントがある。
以下のリストで確認しておこう。

1.希望するリフォーム内容を具体的に伝えよう
2.着工希望時期、入居希望時期を伝えよう
3.予算を伝えよう
4.イメージに合ったリフォーム実例を見せよう
5.こだわりたいポイントを列挙しよう

同じ条件で複数の会社に見積もりを依頼

複数の会社に見積もりをお願いすることを「相見積もり」という。見積もりを比較検討することで、自分の家のリフォームの相場を知ることができる。各社に、相見積もりしていることを明かすのは構わないが、その金額を元にした値引き交渉をするのはルール違反。また、相見積もりは必ず同一条件で依頼し、公平な比較検討に役立てよう。見積もりの提示と同時に、プランの提案もあるので、要望と合っているかの確認も忘れずに。

見積書・契約書は必ずチェック

見積書は、金額と工事項目の内容に注目。こだわりポイントや打ち合わせた内容の工事項目、金額が記載されているかをチェックしよう。

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リフォーム会社と契約書を交わす

いよいよ契約、捺印は慎重に

契約前に、間取り変更の詳細、設備のグレードなど、具体的な相談をして、契約後に追加の料金が発生しないょう注意しよう。不明点を解消して納得してから契約する。契約時には「見積書」、「仕上表」、「設計図面」の3点セットがそろっているはず。「見積書」は工事項目の内容が図面と相違ないかを確認。「仕上表」は、商品やロ叩番に間違いがないかをチェックしよう。

契約時のチェック項目6つ

・工事の遅延や中止の場合の補償はどうなっているか。
・火災保険や建設工事保険に加入しているか。
・ご近所に損害を与えた場合の負担はどうなっているか。
・工事完成後に見つかった欠陥の修理や賠償などの保証の範囲と期間はどうなっているか。
・アフターサービスはどうなっているか。
・変更がある場合は口約束だけで依頼せず書面に記載してもらったか。

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キッチンのスタイルを知ろう

      1. 基本の3スタイル
      2. レイアウトの6つの型
      3. オープンキッチンの利便性
      4. 使いやすいキッチンの法則
      5. ワークトライアングルで配置を考える

基本の3スタイル

対話型のオープンタイプ
料理に専念できるクローズドタイプ

ここでキッチンのスタイルについて考えてみましょう。キッチンには「オープン」「セミオープン」「クローズド」の3つのスタイルがあります。レイアウトだけでなく、ほかの空間とのつながりも考慮して、どのタイプが適しているかをチェックしてみましょう。

オープンタイプ

オープンキッチンは「DK」「LDK」のようにダイニングキッチン、またはリビングダイニングとキッチンが一続きになった形です。コミュニケーションがとりやすい点が魅力ですが、キッチン内部が目に入りやすいという欠点もあります。また、ニオイや煙などが気になりやすいので、換気設備に配慮が必要。これは、ダイニングキッチンにするかLDKにするかでも、対処の仕方は違ってくるでしょう。

壁づけ

コンプクトに収まるので動線が短く、作業効率は高くなります。一方で、リビングダイニングからキッチンの中が丸見えになってしまうという欠点も。また子どもが視野に入りにくくなります。

対面

カウンター越しにリビングをみながら作業ができるタイプ。子どもの様子を見ながら家事を行うことができ、シンク前の腰壁を高くすれば、リビングからキッチンの乱雑さをいくらか目隠しできます。

クローズドタイプ

一方、独立型のクローズドタイプは、作業に専念できるという点で料理好きの人に人気があります。しかし、どうしてもコミュニケーションがとりづらくなるので、キッチンが孤立しすぎないよう、出入り口の場所などに工夫をするとよいかもしれません。
そして、この両者の欠点を補った形が、セミオープンタイプ。収納キャビネットつきのカウンターなどでキッチンとリビングダイニングを仕切る形です。コミュニケーションをとりながらもキッチン内の気になる部分を隠せるので、小さな子どものいる人などに好まれやすいスタイルです。

壁づけ

料理に集中したい人におすすめの独立型キッチンで、4〜5畳程度の広さが適当です。ニオイや煙などの心配はありませんが、ダイニングへの配膳がしにくく、またコミュニケーションをとりにくいのが欠点。

セミオープンタイプ

リビングダイニングとの間仕切りに一部開口部を設け、お互いにコミュニケーションがとれるようにした形。間仕切りとなるカウンターの上部などを収納スペースとして活用することもできます。

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レイアウトの6つの型

イメージだけではなく、使いやすさで形を考える

動線と同時に考えなければならないのが、キッチンのレイアウト。一般的にはⅠ型、Ⅱ型、L型、U型、ペニンシュラ型、アイランド型の6つパターンに分けられます。広さや目的、一緒に作業をする人数などによって使いやすさが異なるので注意しましょう。
キッチンのレイアウトは、オープン式にするかクローズド式にするかによっても大きくかわります。例えばオープン式の場合、コミュニケーションのとりやすいアイランド型が人気ですが、ニオイや煙などが気になりがち。また、収納スペースが十分に確保できるかどうかなどの問題もあります。一方クローズド式で多く見られるⅡ型は、作業中に床に水が垂れやすいのが欠点です。
 Ⅰ型
シンク、コンロをカウンターに1列に並べた、最もシンプルな基本の形。場所をとらないので狭小住宅に向いていて、価格も安い。ただし間口が最低210cmは必要。逆に360cmを超えると、作業効率が悪くなる
【長所】
・価格が割安
・2~3人での同時作業が可能
【短所】
・間口が広すぎると動線が悪い
 Ⅱ型
カウンターを2列に並べた形。作業動線が短いが、2列の間隔が広すぎると、振り返っての作業が大変。シンクとコンロを2列に分ける場合は、シンクでの作業中にもコンロが見えるように配置する
【長所】
・動線が短く作業効率が高い
・収納場所を多くとれる
【短所】
・食材の水が床に垂れやすい
 L型
カウンターがL字になっているタイプ。動線が短く作業スペースが広い。コーナー部分がデッドスペースになりがち。同様にカウンター下も収納力が高い反面、コーナー部分の活用に工夫が必要
【長所】
・動線が短く、作業がしやすい収納力が高い
【短所】
・コーナーがムダになりがち
 U型
カウンターをU字型にした形 。「コの字型」ともいい、動線がスムーズ。作業&収納スペースをコンパクトにまとめることができ、より多く確保できる。2か所あるコーナーの利用に工夫が必要になる
【長所】
・コンパクトで動線がスムーズ
・作業台が広く、収納力も高い
【短所】
・デッドスペースが生まれがち
ペニンシュラ(半島)型
Ⅱ型、L型、U型のカウンターを半島のように配した形。半島部分は作業台、テーブルなど多目的に利用できるが、レイアウトによって収納部分が少なくなったり、設置に広いスペースが必要になる
【長所】
・対面式キッチンに向いている
・家族やゲストと交流しやすい
【短所】
・広いスペースが必要
 アイランド型
シンク、もしくはコンロを独立させ、島のように設けた形で、作業スペースだけを独立させる場合もある。四方から作業できるのでコミュニケーションがとりやすい。オープン式になるため換気方法に工夫が必要
【長所】
・多人数での作業がしやすい
・お手伝い型キッチンに向く
【短所】
・乱雑になりやすい

いずれにせよ、それぞれの長所と短所をしっかり把握したうえで、こだわりたいポイントを決めていくことが大切。ワークトライアングルと使いやすさの関係も頭に入れながら、じっくり検討してみましょう。

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オープンキッチンの利便性

オープンキッチンの形はLDKとDKの2タイプ

オープンキッチンとは、壁や収納で仕切られていないキッチンのこと。リビング、ダイニング、キッチンがひと続きになったワンルームタイプ(LDK)と、ダイニングとキッチンが一緒で、リビングが別に設けられているタイプ(DK)のふたつに分けられます。

スペースが有効に使えて家族との交流もしやすい

オープンキッチンのメリットは、やはりコミュニケーションがとりやすいという点。リビングやダイニングで過ごす子どもの様子を見ながら、食事のしたくや片づけをすることもでき、オープンになっていれば食事の配膳もスムーズで、家族もお手伝いがしやすくなります。また、仕切りを設けないことでひと続きの空間を広々と使うことができ、それに伴い採光性も高まります。狭小住宅などにもおすすめのスタイルといえるでしょう。

煙やニオイの対策やこまかな整理整とんが必要

開放的なつくりならではのデメリットもあります。例えば、煙やニオイが室内に充満しやすいので、十分な換気設備を整えなければなりません。また、リビングやダイニングから常にキッチンの様子が見えるため、雑然とした状態が丸見えになりがち。整理整とんが苦手な人や、ゲストの目が気になる人にはあまりおすすめできません。さらに収納スペースも少なくなりやすいので、綿密な収納計画も必要です。
こうした点が気になるけれど、やはりコミュニケーションを重視したいという人は、セミオープン式で一部を目隠しするのもよいでしょう。

オープンキッチンならではの演出

オープンキッチンの場合、素材や色のバランスを考えた空間のコーディネートがとても大切になってきます。独立型のキッチンと違い、どんなデザインを選ぶかでLDK全体の雰囲気も違ってくるのです。
例えば、明るい色調で空間を広く見せることもあれば、ダークな色で高級感を演出することもあるはず。また、全体の調和を考えて同じテイストに揃えるか、キッチンの存在感を出して個性的に見せるかでも、選ぶ色調やデザインは大きく違ってきます。

リビング側からキッチンが見えることを利用し、ディスプレイを兼ねた収納空間を設けるのも一案。お気に入りの食器を飾りながらしまったり、パッケージのおしゃれな調味料を見せる場所に並べるのもおすすめ。キッチンを「調理場」ではなく、リビングの一部として考えるのも、オープンキッチンの楽しい方のひとつです。

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使いやすいキッチンの法則

使いやすいキッチンとは、調理から盛りつけまでの作業を、気持ちよく効率よく進めることができるキッチンのこと。では、そんなキッチンにするためには、何が大切なのでしょう?
 

移動は横歩き2歩以内が原則!

洗って、切って、盛りつけて……という一連の動作を考えたとき、使い勝手の良し悪しを左右するのはキッチンのレイアウトです。キッチンに立っている時間は思いのほか長いもの。あちらに野菜を取りにいき、こちらで洗って、また戻って火をつけて、と無駄な動きを強いられるレイアウトでは、毎日使い続けているうちに、必要以上の疲れがたまってしまいます。「移動は横歩きで2歩までが限界」これが使いやすいキッチンの原則です。目安としては、シンクからコンロまでの距離を90cm以内に収めること。これ以上長いと作業中の移動が多くなり、使いにくくなってしまいます。
 

どんなキッチンスタイルでも2歩以内に

「移動は横歩きで2歩まで」の法則は、一列に並んだI時型やアイランド型はもちろん、L時型やコの字(U字)型、T字型でも同様です。カウンターを2列にしたⅡ型も、身体の向きは変えるにせよ、移動は2歩までという基本は変わりません。
無駄な動きをしなくてすむのが、使いやすいキッチンです。
 
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ワークトライアングルで配置を考える

キッチンでの動きをふり返る

キッチンづくりでまず考えたいのが、動線。そのためには、キッチン内で行う一連の作業とその動作を具体的にイメージしてみることが大切です。例えば料理をするときの動きを想像してみましょう。最初に冷蔵庫から食材を取り出し、次にそれをシンクで洗い、洗った食材を切ってからコンロで調理する、という動作がひとつの例として考えられます。つまりこの動きをできるだけスムーズに行えることが、作業効率を上げるポイントとなるわけです。

シンク、コンロ、冷蔵庫の「ワークトライアングル」

そのために考えなければならないのが、シンク、コンロ、冷蔵庫の配置です。この3つは、現代の「三種の神器」といわれるキッチンの必須アイテム。これらを線で結び、三角形を描いたものを「ワークトライアングル」といい、この配置バランスがよいほど、作業効率が高まるとされています。
ここで注意したいのが「広い」=「作業効率がよい」とは限らないということ。確かに広いカウンターは作業がしやすく便利です。しかしキッチン内での作業は、さまざまな動作をひとりで行わなければならないことがほとんど。キッチンが広すぎると、行ったり来たりが大変になってしまうのです。
例えば、シンクとコンロの間に調理スペースがあると便利ですが、これも広すぎては逆効果。水を扱う場所と火を扱う場所が離れすぎていて、調理の際に不便に感じることになるのです。こうした空間は、"広すぎず、狭すぎない"90~120cm程度に収めておくとよいでしょう。

また、冷蔵庫の場所はシンクに近いのが理想ですが、単純に近ければよいというわけではなく、冷蔵庫の扉が開く側にシンクが配置されていると、よりスムーズに動くことができます。このように、実際の動きをイメージしながら、使いやすい配置や距離、広さなどを考えることが大切です。
下ごしらえや盛りつけなどは広いスペースでの作業が便利。だからといってカウンターを長くしすぎると、移動距離が長くなり逆に効率が悪くなることも。

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キッチンリフォームにかかる費用

キッチンのリフォームにはいくらくらいかかるのだろう?
ケースごとに見ていこう

      1. リフォーム費用の目安
      2. 工事費用は、材料費+施工費
      3. 仕切りをつければLDKとは別の空間に
      4. 配置を変えて収納も豊富に
      5. 間取り変更の少ない例

リフォーム費用の目安

費用は工事内容と施工範囲により大きく左右される

キッチンリフォームの費用目安といっても、位置を変えずに機器交換のみを行えば、ほとんど内装費用はかからず、機器代と取り付け費程度ですみます。ところがキッチンのスタイルを壁付けから対面に変え、ダイニングやリビングの内装も変えるとなると、比較的大がかりになり、費用がぐんと上がります。

位置は変えずにキッチンのみを交換した場合には、おおよそ80〜100万円かかる計算になります。一方で、キッチンの交換のみならず30平米程度の内装も含めてリフォームした場合には、目安として250〜300万円かかってきます。

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工事費用は、材料費+施工費

材料のグレードと工事の手間で変動

リフォーム工事費を構成する要素は、大きく材料費と施工費に分けられます。材料費はキッチン、バスなどの設備機器やフローリング、ドアといった建材にかかる費用。施工費はつまり人件費で、施工する職人にかかる費用です。

例えばシステムキッチンの場合、同じサイズでも30万1200万円ぐらいのものまでさまざまです。この大きな差は、主に材料費の違いから生まれます。キャビネットの扉の素材や仕上げ方、天板(ワークトップ)がステンレスなのか人造大理石なのか、水栓ゃコンロ、レンジフードのグレード、食器洗い乾燥機、浄水器といったオプションの有無など、さまざまな要素が費用に影響しています。

施工費に関していうと、造作キッチンは施工費が既製品よりも多くかかります。収納は大工がつくれる範囲のものなのか、家具工事に相当するものなのかで、造作費用が大きく変わります。家具工事のほうが凝ったつくりになるので、コストが高いのです。

このように工事費は、材料面でのグレードの違いと工事にかかる手間の両面から変動します。予算オーバーなどで、コストを調整したいときには、材料のグレードを落とすか変更できないか、施工の手間を下げられないか再検討しましょう。

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仕切りをつければLDKとは別の空間に

使い方も柔軟に

LDKリフォームではシステムキッチンの機器価格の違いが費用に大きく響くことがある。独立型でしかも壁付けという閉鎖的なキッチンであっても、例えばオールステンレスのグレードの高いシステムキッチンを設置し開放的なアイランド型にすることが可能。
自然素材を使うことで閉鎖的なイメージを一新し、明るく暖かい空間にすることも考えられる。
独立型のキッチンで、リビングダイニングとは完全に仕切れるようにしておけば、子供を近づけたくないときや料理に集中したいときには別空間にすることができる。

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配置を変えて収納も豊富に

使いやすさとデザイン性のバランスをとる

開放的なキッチンでは食器棚などのデザイン性も大切。 上質素材のユニットや造作収納は費用に影響する。
梁や柱の圧迫感を感じさせないよう開放的なデザインにしながらも、食器棚などはデザイン性だけでなく使いやすさを重視。テレビ台を兼ねた書棚も壁面を大きく使って造作することができる。

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間取り変更の少ない例

フルオープンにすることで開放的なイメージに

大きな間取り変更はしなくてもキッチンの壁を取り払ってフルオープンにすることで、LDKを開放的なイメージに変えることができる。
キッチンの壁を取り払い、ダークな色調のフローリングでキッチンからリビングまで統一、広がりと一体感のある空間に。リビングの壁面にデスクを置いて、各々が作業しながら家族のコミュニケーションがしやすいLDKに変身させる。上質な仕上げとしたが、間取り変更が少ないので費用は抑えられた。

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現場調査に来てもらおう!

      1. 現場調査ってなに?
      2. どう準備したらいい?
      3. 良い関係のために気をつけたいマナー
      4. 現場調査後の打ち合わせ

現場調査ってなに?

現場調査は状態を確認するための大切なプロセス

現場調査は、プラン提案や見積もり作成のためにリフォーム会社が部屋の採寸や配管などの位置、建物の状態などを確認する作業だ。そのほか要望や現状の不満点などを確認することもある。
キッチンの寸法を測定したり、水道屋ガスなどの配管位置を確認したり、その写真を撮ったりする。要望をもとにリフォーム箇所を確認しながら、「だとしたらこんなリフォームはどうですか?」など代替案も提案してくれるケースもあり、リフォームするための大切なプロセスだ。

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どう準備したらいい?

会社やリフォーム内容によって現場調査にくる人数は異なる。営業担当者が1人で現場調査を行うこともあるし、ケースによってはプランナーやデザイナーが来て、リフォームの方向性を確認することもある。

ありのままの生活を見てもらうのがポイント

最低限の掃除は、確認や計測がしやすいようにするために必要。しかし人がくるから、と言って気にしすぎるより、むしろ普段通りの姿を見せたほうがよい。日常の生活を見てもらうことで、生活スタイルにぴったり合うプランを提案してもらいやすくなるからだ。また新築時の図面(マンションの場合はさらに管理規約)などがあると現場調査がスムーズに行えるので、現場調査の前にできるだけ用意しておきたい。

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良い関係のために気をつけたいマナー

リフォーム会社とは完成まで長いおつきあいになるのだから、お互いよい関係でいたいもの。
そのためには、施主もマナー違反には気をつけましょう。良い関係性を保つことが、リフォームの成功にもつながります。
では、具体的にどういったことに気をつけたら良いのでしょうか?

現場調査は時間をずらして1社ずつ行うのがマナー

同時に数社に現場調査をお願いするのはマナー違反。同じ日にお願いする場合は、現場で他社同士が会わないよう配慮しよう。現場調査は、1対1でじっくりとコミュニケーションを取ることが大切。施工会社の特長や、職人さんの人となりを見極めるチャンスにもなります。

忙しくて時間がない!でも同日に数社にお願いできる?

現場調査には1回2時問程度かかる。そのため同じ日に複数社来てもらうと慌ただしくなるので、できれば避けたほうがよいだろう。どうしても同じ日にしなければならないなら、午前と午後それぞれ1社程度にしておくのが無難だ。日程表をつくり、それぞれとの打ち合わせを管理することができるならば可能かもしれない。
しかし仮に予定をうまく組めても、同じことを何度も説明するので疲れてしまったり、たくさん話を聞きすぎてわけがわからなくなってしまう、といったような声も聞く。施工時期までにゆとりがあるなら、それぞれ別日に来てもらうのがベストだろう。

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現場調査後の打ち合わせ

家族のなかでで意思疎通を

現場調査ののち見積もりを出してもらって契約にいたるまで、何度か打ち合わせをすることになる。
家族全員で打ち合わせできれば一番いいが、無理であれば事前に家族内で合意を取り、代表者1人で打ち合わせしても問題はない。ただしリフォーム内容によっては全員で行う場合もある。家族みんなで住む家だから、なるべくみんなが納得できる形を目指そう。

見積もりまでは2週間前後、打ち合わせは3〜6回程度

見積もりが出るまでの期間についてはケースによって差が出るが、早ければ1週間、2週間前後の場合が多い。焦らず1ヶ月くらいはかかるもの、と思っておくといいだろう。また、契約にいたるまでのリフォーム会社との打ち合わせは3〜6回ほど、と考えておこう。納得できない点があれば妥協せず、密に連絡をとり念入りに打ち合わせを行おう。

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見積書・契約書をしっかり確認

      1. 見積もりは何社に依頼するのがいいの?
      2. 見積書のチェックポイント
      3. 依頼先を決めたら
      4. 契約で気をつけることは?

見積もりは何社に依頼するのがいいの?

少なくても多すぎても×

1社に見積もりを依頼しただけで満足、という方は多くないだろうが、しかし何社に依頼するべきか迷う方は多いのではないだろうか。1社か2社に依頼するだけでは設備や素材のグレード、材料や工事内容の適正価格までしっかり比較検討する、ということはできない。多ければ良いというわけでもなく、見積もりを依頼するにも手間がかかるうえ、見積もりが出たら全てを隅々まで確認しなければならない。
5,6社に依頼する、というのが適度に情報量を得られ、且つ比較検討する余裕をもてるラインではないだろうか。

見積もりは各社それぞれにお願いするのがマナー

また、他社からもらった見積もりを、別の会社に渡して見積もりをお願いするのはマナー違反。見積もりは、各社それぞれに同じ条件でお願いしよう。また、数社に相見積もりをお願いしているときは、隠さず伝えよう。そのほうが、むしろ率直な会話が期待できる。

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見積書のチェックポイント

必ず複数人で隅々までチェック

家族のうち誰か一人がまずチェックをし、さらにもう一人があとから確認するなど、複数人が確認する体制にする。お互いが気になった所やわからない部分はチェックしておいてあとでまとめて問い合わせるようにすれば、見落としが少なくなる。一人での確認は見落としがあっても不思議ではないので、できるだけ複数の人でチェックするのが望ましい。その際、疑間点が生じたら必ずリフォーム会社に確認するようにしよう。

事前にリフォーム内容をクリアにしておく

見積書にある材料や設備の品番は、すべて打ち合わせ通りかカタログで確認し、余裕があればショールームへ行って実物も見てこられるとベスト。
とにかく見積書をよく見て、電卓をはじいて確認すること。記載事項についても細かくチェックしよう。他社との相違点についてはそれぞれに電話して聞くなど、疑問点はすべて解決するようにする。
契約前の打ち合わせで、間取り変更の詳細、設備のグレードなど、具体的な相談をしておいて、契約後に追加の料金が発生しないよう注意しよう。後悔や後のトラブルを防ぐためにも見積書の確認は重要だ。わからないことがあれば必ずリフォーム会社に確認しよう。

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依頼先を決めたら

依頼先を絞ったら早めに伝えよう

依頼先を絞ったにもかかわらず、すぐに断りの連絡をしないのはマナー違反。断るときは「イメージが違う」「予算が合わない」など、断わる理由を伝えればOK。なかなか決められないときは、結論日を決め、集中して検討すると比較検討がしやすい。

打ち合わせは入念に

依頼先を決めたら内容や日程に関してより詳しい打ち合わせをしていく。一度契約をしてしまうと、内容などによっては変更が効かないこともある。リフォーム会社に相談してOKと言われても、追加費用が発生することもあるからなるべく契約前に決めておこう。

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契約で気をつけることは?

契約書も隅々までチェック

契約書は、保証期間や瑕疵担保など隅々までしっかり目を通そう。施工業社は施工のプロだが、契約書などでは間違いやミスをしてしまうこともある。記載ミスなどがないか確認し、依頼先との認識をあわせよう。
不明点を解消して納得してから契約する。契約時には「見積書」、「仕上表」、「設計図面」の3点セットがそろっているはず。「仕上表」は、商品やロ叩番に間違いがないかをチェックしよう。

契約の際に気をつけるべき6つの項目

・工事の遅延や中止の場合の補償はどうなっているか。
・火災保険や建設工事保険に加入しているか。
・ご近所に損害を与えた場合の負担はどうなっているか。
・工事完成後に見つかった欠陥の修理や賠償などの保証の範囲と期間はどうなっているか。
・アフターサービスはどうなっているか。
・変更がある場合は口約束だけで依頼せず書面に記載してもらったか

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設備機器の特徴・トレンドをチェック!

      1. システムキッチン
      2. さまざまな排水口
      3. レンジフード
      4. IHクッキングヒーター・ガスコンロ

システムキッチン

ポイントは掃除のしやすさ

日々の生活で使うキッチンは清潔に保っておきたい!でも毎日端から端まで掃除するのは大変…キッチンを選ぶ際には、キレイに保つための掃除のしやすさが大きな指標となってくるでしょう。いかに掃除しやすくするか、メーカー各社は常にチャレンジしています。今回は最新2015年版キッチン関連商品の注目ポイントをご紹介します。

シンクとカウンターの継ぎ目をなくし、排水口までひとつなぎに

キッチンは、清潔さをキープしたいけれどナマモノを扱うだけにゴミが出ます。汚れと清掃の繰り返しで、実は最も雑菌が発生しやすい場所です。特にカウンターとシンク周りは、継ぎ目、排水口などの隙間や段差の掃除がしづらく、雑菌やカビが増殖して悪臭の元になりがちです。この難問を、最近のキッチンは
1. 継ぎ目をなくすこと
2. 一体成型すること
で解決しています。

ステンレス製はカウンターとシンクなどを別々に加工したあと溶接します。ワークトップ(天板)に継ぎ目がないのが特徴です。排水口もシンクと一体成型されています。最近では、シンクの隅にゴミが残るのを防ぐためシンク内に水路を設けた製品も登場しました。ステンレスは表面にできる不動態被膜のおかげで周辺環境と反応しにくく、サビだけでなくカビや臭いを防いでくれます。中には骨組みまでステンレスにして、清潔性を保ちやすくした製品もあります。

継ぎ目を樹脂で埋めて解決

また従来の人造大理石のカウンター+ステンレスシンクの組み合わせのキッチンは、接合部に継ぎ目ができ、汚れが詰まってしまって掃除しにくい面がありました。しかし現在では継ぎ目を樹脂で埋める設計が為され、隙間をなくしたキッチンが登場しています。こちらもシンクと排水口を一体成型とし、掃除のしやすさを助けてくれています。

カウンターからシンクまでの全体を人造大理石で作っている製品も登場しています。同じ部材で作られたカウンターとシンクを継ぎ目なくつなぐことで凹凸や段差をなくし、滑らかな形状に仕上げてある。排水口も一体成型のため、継ぎ目がありません。キッチン前面の立ち上がり部分までをカウンターと一体にしたスキマレスシンクも。シンクの底から立ち上がり部分に全く継ぎ目がないため、掃除が簡単で清潔さを保ちやすくなっています。

ステンレスキッチン

キッチン素材として長い歴史があるステンレス。最近はよりデザイン性の高いものが登場し、おしゃれな空間づくりに一役買っています。
高度成長期のころ、一般家庭に普及したステンレスキッチン。人造大理石のキッチンが登場した今も、「キッチンはステンレス製」という方は多いのではないでしょうか。ステンレスキッチンの長所は、まず衛生的であること。カビや臭いに強く、簡単なお手入れで清潔さが保つことが可能です。サビに強いのも特徴で、湿気の多い日本の台所に適していると言えます。耐久性だけでなく衝撃吸収性にも優れるステンレスは傷がつきやすいのが難点と言われてきましたが、現在は様々な工夫でクリアされています。

シンクやワークトップに耐久性に優れたステンレスを使うことで、傷つきにくく、美しい光沢を持続できるようになりました。特に最高品質のものは耐食性や耐熱性も高く、ひと拭きで油汚れもきれいに落ちます。
二つ目は加工。シンクにエンボス加工が施されているものは、表面の微細な凹凸によって食器とシンクの接触面積が少なくなるので、そもそも傷がつきにくくなっています。表面に髪の毛のような模様が入ったへアライン加工も、傷が目立ちにくい上、落ちついたマットな風合いがあるのが特徴です。ステンレスは衝撃吸収性にも優れており、デリケートなグラスや高級食器をシンクで洗うときも安心です。

こだわり派の男性にも人気

機能性が重視されてきたステンレスキッチンですが、最近はデザイン性の高いものが続々と登場しています。オールステンレスのテーブルのようなゲート型の商品は、無駄を削ぎ落としたシンプルフォルムが独特。武骨なデザインはこだわり派の男性から支持を集めています。高度なステンレスの加工技術によって、よりシンプルでフラットなデザインのキッチンも増えています。細かな縁の加工でよりすっきりとしたフォルムでリビング空間にもインテリアとして溶け込みます。面材のバリエーションも増加しており、よりインテリア性が高まっています。
キッチンがリビング空間に出ていく傾向は強まっており、こうしたインテリア性の高いステンレスキッチンも検討してみてはいかがでしょうか。

人造大理石ワークトップ

キッチンワークトップの6割を占める人造大理石。意匠性の高さに加え、カラーバリエーションがさらに豊富になっています。デザインや色を重視したキッチン空間づくりをお楽しみいただけます。

人造大理石は長らく、傷つきやすくて熱に弱い点がデメリットとして知られていました。しかし、現在は品質改善が進み、傷にも熱にも強い人造大理石が普及しています。シンクでは、鋼の球を1メートルの高さから落としても割れない高耐久品が登場。カウンターでは、300℃以上に熱したフライパンを、10分放置しても変形・変色しないものが発売されています。うっかり重い物を落としたり熱い物を置いたりしてもダメージを受けないため、長期にわたってなめらかな風合いが続くというメリットがあります。

色や汚れがしみ込みやすいというデメリットも克服。うっかり醤油やワインなど色の濃いものをこぼしても、中性洗剤やクレンザーなどでこすり落とせば、きれいな表面を保つことができます。もしも傷がついたら、自分で簡単にリペアすることが可能です。細かいすり傷なら、ナイロンたわしでこすれば艶やかな表面がよみがえります。また、一般的になってきたシンクとカウンターの一体形状タイプは隙間や継ぎ目がないため、もともと汚れがたまりにくく、掃除がラクなのも長所です。

しかし何と言っても大きな特徴は、ステンレスと違って色のバリエーションが豊富でデザイン性が高い点でしょう。従来はホワイト、ベージュ、グレーなどのスタンダードな色が中心でしたが、これらに加え、ピンク、グリーン、オレンジ、イエローなど、鮮やかなパステルカラーのシンクが登場しています。色の種類が豊富になったことで、キッチンのカラーコーディネートをより楽しめるようになりました。
例えば…ホワイトのカウンターにブルーのシンクを組み合わせればメリハリある空間になります。色を変えるだけで雰囲気がガラリと変わるので、キッチンだけでなくダイニングを含めたトータル空間のイメージチェンジにも活用できそうです。

システムキッチンの面材

シンクやコンロ回りなどの機能性がまず注目されるキッチンリフォーム。ですが、最近はインテリアとしての側面が重要になってきています。その効果に大きく貢献するのが”面材”です。
オープンキッチンの普及もあり、隠すより人に「見せる」ことを意識したキッチンが多くなってきました。最近のキッチンは、手入れが簡単で熱や汚れに強いという機能性のほかに、美しさがますます追求されていく傾向にあります。各社のキッチンデザインの特徴をしっかりと把握し、検討するのが重要です。傾向としては、壁、床、収納ユニットと調和する材質、リビングやダイニングと統一感をもたせた美しい色やデザインのラインナップが増えてきました。キッチンの面材は、空間全体をデザインする重要なパーツとなりつつあります。

キッチン面材の主な種類には、木製、塗装、メラミンなどがあります。面材の標準的な厚みは20mm前後。木製は無垢木材を使用したもので、強い木目が特徴的なオーク、メープル、ウォールナットなどがあります。塗装や柾目の枠を用いて木の収縮を抑える製法によって、かつての「傷に弱い、汚れやすい、木が収縮して暴れる」というイメージはすでに過去のもの。扱いやすく手入れしやすいキッチンとなっています。

塗装には鏡面、UVなどの種類があります。鏡面は表面硬度が高いため傷が付きにくく、化学変化にも強いので手入れも簡単です。華やかで都会的な印象のキッチンになります。UV塗装は紫外線を照射して硬化させた塗料を使用しており、華やかさがあります。メラミンは、メラミン樹脂含浸紙などで構成された化粧板を高圧で加圧加熱したもの。カラーの種類も多く、手入れがしやすいので面材によく使われています。このほかPET樹脂、オレフィンなどの化粧シート、ホーロー製もあります。同メーカー同シリーズでも、面材の種類で価格は大きく変わってきます。導入の際にはデザインと予算のバランスを考えることが重要です。

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さまざまな排水口

角度や水流でぬめりを防止

キッチンの排水口ひとつをとっても、改良が進み進化を続けています。シンクのデザインを損なうことなく、排水という重要な機能をスムーズに果たすことが求められます。エコにもつながる新しい排水口も登場し、清潔なシンクに一役かっています。

これまでの排水口の多くは、深さが15cm前後ある深型の網カゴが付いていました。深さがあると、野菜くずや食べ残しをためてしまいがちで、ぬめりの原因となってしまいます。掃除の際には奥まで手が届かず厄介な場所でもあります。そこで、最近の新しいキッチンでは浅型の排水口が主流となっています。網カゴの深さも5cmほどのため、ゴミを捨てる習慣もつきやすくなっています。網カゴにもぬめりが抑制される抗菌コーティングが施されているものが多く、掃除が簡単になり排水口の清潔さを保つのもカンタン。また、従来の排水口の入り口にはリングと呼ばれる金属部がついていることがありましたが、そのリングをなくし溝を減らすことによって、お手入れはさらに容易になります。
排水口と網カゴが、シンクと同じステンレスの一体成型になっている製品も登場。セラミック系特殊コーティングが施され、油汚れや水アカがつきにくくなっています。

排水口の位置にも工夫が見られます。シンクの中央付近ばかりではなく、排水口をコーナーに配置。その排水口に向かい、シンク全体に約3度の傾斜をつけることで、排水がスムーズに吸い込まれていきます。野菜くずなども一緒に押し流してくれるために、シンクはいつも清潔。排水口のブタの形状も、シンク全体になじむようになっているため、見た目の美しさも実現している。

流れる排水で渦巻水流を発生させ、自動で排水口を洗浄してくれる製品も登場。水が流れる勢いで排水口の奥に設置された水車(フィン)を回し、渦巻水流を発生させているため、電気は一切使用しておらず、エコだといえます。フィン自体もシンプルな形状で簡単に取り外しができるため、お手入れは容易。普段通りに水を使用しているだけで、排水口の掃除ができる画期的な機能といえるでしょう。お手入れの厄介な排水口だからこそ、各社から工夫の施された製品が登場しています。最新のものを是非チェックしてみましょう。

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レンジフード

油汚れがつきにくく、掃除がしやすいレンジフードが続々登場

キッチンのお掃除の悩みとして特によくあげられるのが、ベタベタに油汚れがこびりついてしまうレンジフードだ。しかし最近は、こうした悩みを解消する、新型のレンジフードが登場している。
ファンの取り外しも簡単、掃除のしやすさがうれしい
毎日の調理で、徐々に汚れていくレンジフード。ふと気づくとべっとりと油がこびりつき、手間のかかる掃除が悩みの種となっていた。そこで各メーカーはレンジフードの清掃性に着目した製品の開発に力を注いでいる。
掃除のしやすさという観点から開発されたレンジフードでは、表面の凹凸を減らしたシンプルなフォルムにし、油のつきにくい表面処理を施したタイプがある。加えてファンをワンタッチの着脱式にして取り外しを簡単にした。さらにファンも表面に油のつきにくい撒水性加工を施して、掃除の簡易性を高めた製品がある。いずれも掃除がしやすく、油汚れが簡単に落ちる手軽さが魅力だ。

掃除の手間と面倒から解放してくれる製品

またレンジフードの汚れをつきにくくする製品として、油の大半をキャッチするディスクを装備したレンジフードも登場した。これは油を含む空気を吸い込む口でディスクがキャッチして汚れをガードする仕組み。レンジフード内部まで油が入り込まないため、フード内部もファンも油の付着がほとんどなくなり、掃除が不要になる。オイルガードとディスクの手入れも、3ヵ月に1度程度とお手軽だ。
給湯トレーにお湯を入れて本体にセットし、洗浄ボタンを押すと、ファンとフィルターの油汚れを自動で洗浄してくれる。洗浄後に排水トレー内の水を捨てれば掃除は完了となる。掃除にかかる時間は約10分、洗剤を使わないため、使う水も1回に1ℓ以下と大幅に削減できる。
レンジフード自体を取り払い、スライド着脱式の吸気口から強い吸引力で換気する、IH式調理器具専用のアイランドキッチンやカウンターキッチンに適した、換気扇に代わる換気システムもある。

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IHクッキングヒーター・ガスコンロ

IHクッキングヒーター

見た目の美しさや掃除のしやすさなどから人気のIHクッキングヒーター。しかし今ある鍋が使えなくなるのは困る、と思う人もいるだろう。実はオールメタル対応のIHクッキングヒーターがある。
IHクッキングヒーターは、内蔵された磁力発生コイルから鍋底に渦電流が流れ、電気抵抗が起きて鍋が発熱する仕組みになっている。
そのため、底が平らで磁力に反応する鍋でないとIHに使用することはできない。その点、オールメタル対応のヒーターは、IHとほぼ同じ仕組みだが、電気抵抗の少ない鍋には大きな電磁波を流し、発熱させる工夫が施されている。アルミ・銅・ステンレス多層鍋などの金属鍋が使えるのだ。1口だけオールメタル対応、2口とも対応するもの、など機種によって異なる。

最近では、グリル加熱にもIHを使う製品が登場している。これにより従来品より高い火力を実現しており、弱点であった火力不足を克服している。この高い火力によって、表面をパリっと、かつ素早く調理できるようになった。
またIHならではの火力調整技術で、ローストビーフのような低温で仕上げる必要のある料理にも対応している。

オールメタル対応のヒーターなら、使い慣れた金属鍋からIH対応の鍋やフライパンに買い替えをする必要がない。本体価格はIHヒーターに比べてまだ高く、同じ火力設定なら、アルミや銅鍋では加熱効率が約75%という点もあるが、使い勝手は広がると言える。ただオールメタルの加熱方式の仕組み上、アルミや銅鍋を使用すると、トッププレートが熱くなることには注意したい。

ガスコンログリル

ガスコンロのグリルが進化している。単に魚を焼くだけではなく、コンロやオーブン、トースターの働きもできる優れた調理器具として、様々な料理を作ることが可能だ。

魚焼きグリルの最大の魅力は、強い火力。グリルの庫内は、300~400℃まで上がる上、熱源が近いのでスピーディーに火を通すことが可能。表面をパリッと香ばしく焼き上げたい料理にはもってこいの構造になっている。とくに業務用にも多く採用される「遠赤外線セラミックバーナー」搭載機種は、遠赤外線効果で食材の内部までムラなく加熱し、”中はふっくら、外はパリッ”と炭火のように仕上がる。
セラミックは腐食しにくく耐久性も高い。最近では、庫内が広いタイプのグリルもあり、大きな魚を焼いたり、ピザなど大きなものの調理にも便利だ。また焼き網の代わりに、プレートを使う機種も登場している。これまでのように専用の器具を使わなくても、ノンフライ調理や煮物ができるようになった。

オート調理機能のある機種では、メニューを選択すれば、火加減や加熱時間など、仕上げまでの調理を自動で行うことができる。メニューは、ローストビーフや焼きおにぎり、ゆで卵など。専用プレートを使用すれば、食パンと副菜を同時に調理でき、モーニングセットも可能だ。調理だけでなく、表面の水分を飛ばすため、揚げ物や餃子などは電子レンジよりカリッとおいしく温め直すことができる。

魚焼きは臭い移りが気になるところだが、心配いらない。加熱中の食材の表面から水分が外に出ようとするため、食材に臭いが付いてしまうことは少ない。また専用バーナーで煙や臭いを焼き切る機能や、空焼きして低減させる機能付きの機種も各社から出ている。グリルは庫内の掃除が面倒と思われがちだが、最近は掃除しやすく設計され、分解して網、受け皿を別々に洗える。汚れが落ちやすいようコーティングされている商品もある。

ガスコンロSiセンサー

2008年10月よりガスコンロが法制化され、全口センサー搭載のSiセンサーコンロとすることが義務付けられた。家庭用コンロによる事故の抑制のため、過熱防止などの機能が搭載されている。

Siセンサーコンロは、すべてのバーナーにセンサーを搭載することで、安全性、機能性を高めたガスコンロだ。業界自主基準で搭載する内容は4つの機能。
・調理油過熱防止装置(天ぷら油過熱防止装置)
天ぷら油を加熱し続けた際、250℃になると、煙が出始める。それ以上、加熱を続けると煙の量が増え続け、370℃に達すると火種がなくても発火してしまう。Siセンサーコンロは、センサーで鍋底の温度を検知・約250℃になると、自動的に消火し、天ぷら油からの発火を防いでくれる。

・立ち消え安全装置
煮こぼれ、吹きこぼれ、強風などにより火が消えた際、自動的にガスを遮断。ガス漏れを防いでくれる。

・コンロおよびグリル消し忘れ消火機能
コンロが原因の火災のうち、出火した原因として多いのが消し忘れで、6割に上る。Siセンサーコンロは、消し忘れても、点火後一定時間が経過すると自動的に消火するよう作られている。

・早切れ防止機能
鍋底の温度が約250℃になっても消火せずに火力調節する機能も付いている。妙め物など高温で調理したい料理の際に便利。

その他、次の機能を搭載した商品もある。
「焦げ付き消火機能」は、煮物調理中に、焦げ付きを検知すると初期段階で自動消火する。
「油温度調節機能」は、設定温度まで加熱後、自動的に火力調節し、油の温度を適温に保つ。揚げ物の際などに便利だ。
「鍋なし検知機能」は、鍋が乗っていない状態では点火しない。火が付いたまま鍋を下ろすと自動で小火になり、一定時間経過後自動消火する。
「自動炊飯機能」は、火加減を自動調節してくれて、炊飯専用鍋とのセットでご飯が炊ける。
「湯沸し機能」はお湯が沸いたら自動的に消火し、ふきこぼれてしまうのを防いでくれる。

すべてのバーナーにSiセンサーを搭載することで、より安全かつ、便利になったガスコンロ。火災や事故を未然に防いで、とくに高齢者のいる家庭で安心して使えるキッチンにしたい。

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