キッチン関連商品の最新トレンド(2015年版)〜水回り編〜

システムキッチンの高い清掃性

ポイントは掃除のしやすさ

日々の生活で使うキッチンは清潔に保っておきたい!でも毎日端から端まで掃除するのは大変…キッチンを選ぶ際には、キレイに保つための掃除のしやすさが大きな指標となってくるでしょう。いかに掃除しやすくするか、メーカー各社は常にチャレンジしています。今回は最新2015年版キッチン関連商品の注目ポイントをご紹介します。

シンクとカウンターの継ぎ目をなくし、排水口までひとつなぎに

キッチンは、清潔さをキープしたいけれどナマモノを扱うだけにゴミが出ます。汚れと清掃の繰り返しで、実は最も雑菌が発生しやすい場所です。特にカウンターとシンク周りは、継ぎ目、排水口などの隙間や段差の掃除がしづらく、雑菌やカビが増殖して悪臭の元になりがちです。この難問を、最近のキッチンは
1. 継ぎ目をなくすこと
2. 一体成型すること
で解決しています。

ステンレス製はカウンターとシンクなどを別々に加工したあと溶接します。ワークトップ(天板)に継ぎ目がないのが特徴です。排水口もシンクと一体成型されています。最近では、シンクの隅にゴミが残るのを防ぐためシンク内に水路を設けた製品も登場しました。ステンレスは表面にできる不動態被膜のおかげで周辺環境と反応しにくく、サビだけでなくカビや臭いを防いでくれます。中には骨組みまでステンレスにして、清潔性を保ちやすくした製品もあります。

継ぎ目を樹脂で埋めて解決

また従来の人造大理石のカウンター+ステンレスシンクの組み合わせのキッチンは、接合部に継ぎ目ができ、汚れが詰まってしまって掃除しにくい面がありました。しかし現在では継ぎ目を樹脂で埋める設計が為され、隙間をなくしたキッチンが登場しています。こちらもシンクと排水口を一体成型とし、掃除のしやすさを助けてくれています。

カウンターからシンクまでの全体を人造大理石で作っている製品も登場しています。同じ部材で作られたカウンターとシンクを継ぎ目なくつなぐことで凹凸や段差をなくし、滑らかな形状に仕上げてある。排水口も一体成型のため、継ぎ目がありません。キッチン前面の立ち上がり部分までをカウンターと一体にしたスキマレスシンクも。シンクの底から立ち上がり部分に全く継ぎ目がないため、掃除が簡単で清潔さを保ちやすくなっています。

ステンレスキッチン

キッチン素材として長い歴史があるステンレス。最近はよりデザイン性の高いものが登場し、おしゃれな空間づくりに一役買っています。
高度成長期のころ、一般家庭に普及したステンレスキッチン。人造大理石のキッチンが登場した今も、「キッチンはステンレス製」という方は多いのではないでしょうか。ステンレスキッチンの長所は、まず衛生的であること。カビや臭いに強く、簡単なお手入れで清潔さが保つことが可能です。サビに強いのも特徴で、湿気の多い日本の台所に適していると言えます。耐久性だけでなく衝撃吸収性にも優れるステンレスは傷がつきやすいのが難点と言われてきましたが、現在は様々な工夫でクリアされています。

シンクやワークトップに耐久性に優れたステンレスを使うことで、傷つきにくく、美しい光沢を持続できるようになりました。特に最高品質のものは耐食性や耐熱性も高く、ひと拭きで油汚れもきれいに落ちます。
二つ目は加工。シンクにエンボス加工が施されているものは、表面の微細な凹凸によって食器とシンクの接触面積が少なくなるので、そもそも傷がつきにくくなっています。表面に髪の毛のような模様が入ったへアライン加工も、傷が目立ちにくい上、落ちついたマットな風合いがあるのが特徴です。ステンレスは衝撃吸収性にも優れており、デリケートなグラスや高級食器をシンクで洗うときも安心です。

こだわり派の男性にも人気

機能性が重視されてきたステンレスキッチンですが、最近はデザイン性の高いものが続々と登場しています。オールステンレスのテーブルのようなゲート型の商品は、無駄を削ぎ落としたシンプルフォルムが独特。武骨なデザインはこだわり派の男性から支持を集めています。高度なステンレスの加工技術によって、よりシンプルでフラットなデザインのキッチンも増えています。細かな縁の加工でよりすっきりとしたフォルムでリビング空間にもインテリアとして溶け込みます。面材のバリエーションも増加しており、よりインテリア性が高まっています。
キッチンがリビング空間に出ていく傾向は強まっており、こうしたインテリア性の高いステンレスキッチンも検討してみてはいかがでしょうか。

人造大理石ワークトップ

キッチンワークトップの6割を占める人造大理石。意匠性の高さに加え、カラーバリエーションがさらに豊富になっています。デザインや色を重視したキッチン空間づくりをお楽しみいただけます。

人造大理石は長らく、傷つきやすくて熱に弱い点がデメリットとして知られていました。しかし、現在は品質改善が進み、傷にも熱にも強い人造大理石が普及しています。シンクでは、鋼の球を1メートルの高さから落としても割れない高耐久品が登場。カウンターでは、300℃以上に熱したフライパンを、10分放置しても変形・変色しないものが発売されています。うっかり重い物を落としたり熱い物を置いたりしてもダメージを受けないため、長期にわたってなめらかな風合いが続くというメリットがあります。

色や汚れがしみ込みやすいというデメリットも克服。うっかり醤油やワインなど色の濃いものをこぼしても、中性洗剤やクレンザーなどでこすり落とせば、きれいな表面を保つことができます。もしも傷がついたら、自分で簡単にリペアすることが可能です。細かいすり傷なら、ナイロンたわしでこすれば艶やかな表面がよみがえります。また、一般的になってきたシンクとカウンターの一体形状タイプは隙間や継ぎ目がないため、もともと汚れがたまりにくく、掃除がラクなのも長所です。

しかし何と言っても大きな特徴は、ステンレスと違って色のバリエーションが豊富でデザイン性が高い点でしょう。従来はホワイト、ベージュ、グレーなどのスタンダードな色が中心でしたが、これらに加え、ピンク、グリーン、オレンジ、イエローなど、鮮やかなパステルカラーのシンクが登場しています。色の種類が豊富になったことで、キッチンのカラーコーディネートをより楽しめるようになりました。
例えば…ホワイトのカウンターにブルーのシンクを組み合わせればメリハリある空間になります。色を変えるだけで雰囲気がガラリと変わるので、キッチンだけでなくダイニングを含めたトータル空間のイメージチェンジにも活用できそうです。

システムキッチンの面材

シンクやコンロ回りなどの機能性がまず注目されるキッチンリフォーム。ですが、最近はインテリアとしての側面が重要になってきています。その効果に大きく貢献するのが”面材”です。
オープンキッチンの普及もあり、隠すより人に「見せる」ことを意識したキッチンが多くなってきました。最近のキッチンは、手入れが簡単で熱や汚れに強いという機能性のほかに、美しさがますます追求されていく傾向にあります。各社のキッチンデザインの特徴をしっかりと把握し、検討するのが重要です。傾向としては、壁、床、収納ユニットと調和する材質、リビングやダイニングと統一感をもたせた美しい色やデザインのラインナップが増えてきました。キッチンの面材は、空間全体をデザインする重要なパーツとなりつつあります。

キッチン面材の主な種類には、木製、塗装、メラミンなどがあります。面材の標準的な厚みは20mm前後。木製は無垢木材を使用したもので、強い木目が特徴的なオーク、メープル、ウォールナットなどがあります。塗装や柾目の枠を用いて木の収縮を抑える製法によって、かつての「傷に弱い、汚れやすい、木が収縮して暴れる」というイメージはすでに過去のもの。扱いやすく手入れしやすいキッチンとなっています。

塗装には鏡面、UVなどの種類があります。鏡面は表面硬度が高いため傷が付きにくく、化学変化にも強いので手入れも簡単です。華やかで都会的な印象のキッチンになります。UV塗装は紫外線を照射して硬化させた塗料を使用しており、華やかさがあります。メラミンは、メラミン樹脂含浸紙などで構成された化粧板を高圧で加圧加熱したもの。カラーの種類も多く、手入れがしやすいので面材によく使われています。このほかPET樹脂、オレフィンなどの化粧シート、ホーロー製もあります。同メーカー同シリーズでも、面材の種類で価格は大きく変わってきます。導入の際にはデザインと予算のバランスを考えることが重要です。

さまざまな排水口

角度や水流でぬめりを防止

キッチンの排水口ひとつをとっても、改良が進み進化を続けています。シンクのデザインを損なうことなく、排水という重要な機能をスムーズに果たすことが求められます。エコにもつながる新しい排水口も登場し、清潔なシンクに一役かっています。

これまでの排水口の多くは、深さが15cm前後ある深型の網カゴが付いていました。深さがあると、野菜くずや食べ残しをためてしまいがちで、ぬめりの原因となってしまいます。掃除の際には奥まで手が届かず厄介な場所でもあります。そこで、最近の新しいキッチンでは浅型の排水口が主流となっています。網カゴの深さも5cmほどのため、ゴミを捨てる習慣もつきやすくなっています。網カゴにもぬめりが抑制される抗菌コーティングが施されているものが多く、掃除が簡単になり排水口の清潔さを保つのもカンタン。また、従来の排水口の入り口にはリングと呼ばれる金属部がついていることがありましたが、そのリングをなくし溝を減らすことによって、お手入れはさらに容易になります。
排水口と網カゴが、シンクと同じステンレスの一体成型になっている製品も登場。セラミック系特殊コーティングが施され、油汚れや水アカがつきにくくなっています。

排水口の位置にも工夫が見られます。シンクの中央付近ばかりではなく、排水口をコーナーに配置。その排水口に向かい、シンク全体に約3度の傾斜をつけることで、排水がスムーズに吸い込まれていきます。野菜くずなども一緒に押し流してくれるために、シンクはいつも清潔。排水口のブタの形状も、シンク全体になじむようになっているため、見た目の美しさも実現している。

流れる排水で渦巻水流を発生させ、自動で排水口を洗浄してくれる製品も登場。水が流れる勢いで排水口の奥に設置された水車(フィン)を回し、渦巻水流を発生させているため、電気は一切使用しておらず、エコだといえます。フィン自体もシンプルな形状で簡単に取り外しができるため、お手入れは容易。普段通りに水を使用しているだけで、排水口の掃除ができる画期的な機能といえるでしょう。お手入れの厄介な排水口だからこそ、各社から工夫の施された製品が登場しています。最新のものを是非チェックしてみましょう。

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