キッチンリフォームのプランニング

古くなった水まわりの設備を入れ替えようとカタログやホームページを見ていると、普通の商品ラインナップとは別に「リフォームにオススメのキッチン」や
リフォーム用と分かるような名前のキッチンが用意されていることに気付く。

果たしてほかの商品と、リフォーム用とで機能や性能に違いがあるのだろうか?
リフォームする場合は新築用の設備を使えないのだろうか?

今回はそんな、水まわり設備のリフォーム用の商品と他との違いをズバリ解明!

Q1.リフォーム用と新築用キッチンの違いとは?

A.リフォーム用とは、サイズ対応などがフレキシブルな商品

キッチンやトイレのカタログの表紙に
「マンションリフォーム用」などと書かれていると、
新築用とは何か違いがあるのではないかと思う人もいるだろう。

実のところ、俗に言う「リフォーム用」とはリフォーム「専用」ではない。
これは「リフォームに適していてオススメ」という意味である。

新築と違ってリフォームの場合、今の住居に合わせて
設備を選ばなければならない。
特に柱や梁を動かせないマンションは、ひと昔前までは使える商品が限られていた。

しかし、キッチンでいえば間口の調整ができるなど、
リフォームに使いやすい商品はここ5年程でかなり増えてきている。

もちろん機能やデザイン性も新築用とほぼ同じ。
また中にはリフォーム向けと表記されていないが、サイズ対応できるものもある。
背景には高まっているリフォーム需要があるようだ。

<掃除が楽で収納量が多くデザイン性が高い>

各社でリフォーム用と紹介されているキッチンを見ると、
ほとんどが新築でも利用される商品だ。

(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)

そのため上の写真のように収納量はたっぷり。

また扉や取っ手のカラーバリエーションも多彩で
ワークトップやシンクのほか、下の写真のようにコンロまで色を選べるものもある。

(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)

さらに水を流すだけでゴミが勝手にまとまるなど掃除が楽なシンク
の排水口や汚れが付きにくいワークトッブも用意されている。

(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)

(写真はすべてLIXIL「シエラ」)

Q2.今の場所に置きたいが、隙間ができたりしないだろうか?

A.今の間口にピッタリ収めることができる

新築で使うキッチンでも、間口の調整は数ミリ単位で可能な商品がほとんどだ。

ワークトップだけでなく、フロアキャビネットや吊戸棚も対応する商品があり、
ひと昔前と比べると随分間口を合わせやすくなった。

ワークトップの素材によっては対応が難しいものもあるが、
人造大理石製なら現場で対応できるという。

そのほかワークトップの高さやシンクとコンロの位置調整、
シンクとコンロのサイズ変更は新築の場合と同様に選べる。

(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)

<壁や天井との隙間がなくスッキリと収まる>

キッチンの間口の調整は数ミリ単位で行える。

(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)

例えば写真の場合、ステンレス製のワークトップは1mm単位で調整が可能。
フロアキャビネットや吊戸棚も扉と同じ面材のフィラー(調整板)で隙間をふさげる。
(写真はクリナップ「クリンレディ」)

<収納力を落とさずに配水管の位置にも対応>

排水口の位置を動かせない場合は、
配管の形状や収納部の底板形状などで対応するキッチンが多い。

(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
storage 2
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)

また配管位置を工夫することで写真のように開き戸ではなく、
立ったまま物が取り出しやすい引き出し型の収納を選べるものもある。
(写真はTOTO「クラッソ」)

<奥行き60cmのキッチンで通路も確保しやすい>

最近の主流は奥行き65cmだが、かつての主流だった60cmのキッチンを使っている場合、
65cmに入れ替えることで通路が狭くなる心配がある。

(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)

しかしリフォーム用キッチンは奥行き60cmサイズを用意している場合が多い
(写真はパナソニック「リフォムス」)

Q3.窓や換気口の位置を変えなくても平気?

A.吊戸棚やレンジフードも既存の間取りに対応可能

そもそもキッチンの吊戸棚はサイズがいくつかあり、
窓があってもその上に備えることができる。

また梁があっても梁に合わせてカットすることで合わせられる吊戸棚や、
吊戸棚と天井の隙間用にフィラー(調整板)を用意している場合が多い。

さらに収納量を増やしたい場合、窓の部分に背面のないタイプを使うと、
窓をふさがずに光も風も通すことができる。

また、マンションでは換気扇口を変えることはできないが、
角に梁があってもレンジフードを設置できる。

<レンジフードの化粧板は梁に合わせてカットできる>

レンジフードを備える際に、梁があっても写真のように
化粧板をカットしてピッタリ収めることができる。

(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)

また壁の穴の中で回るプロペラファンから、
レンジに対して平行の位置でファンが回る
シロッコファンへの変更も可能だ。(写真はLIXIL「シエラ」)

<窓の位置に合わせてサイズが選べる吊戸棚>

吊戸棚はサイズバリエーションがあり、窓の位置に合わせて選びやすい。

(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)

また写真のように背面のない収納なら窓の前に備えられる。
これなら窓から光を入れながら収納量を増やすこともできる。
(写真はTOTO「クラッソ/窓用ドレスアップウォール」)

Q4.位置を移動しても対応できる?

A.マンションの場合、移動に制限がある

マンションの場合、建物の中を縦に配管されている共用部分の排水管に
専有部分の排水口をつなぐ必要がある。

共用部分の排水管から離れすぎると傾斜が緩くなり、
うまく排水できなくなるため移動距離が限られる。

床を上げて傾斜を稼ぐこともできるが、限界はある。
レンジフードも移動するときは排気管を延ばすことで対応できる。

これらをクリアできれば、壁付けから対面式になど、
マンションでもキッチンを移動できる。

(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)
(『住まいの設備を選ぶ本 2016年夏』)

注意したい点

【必要な設備・器具は?】

必要
・IH(ガス)コンロ
・レンジフード
・換気扇・給湯リモコン
・インターホン

あると便利
・火災警報器(熱式)
・専用コンセント・足元暖房
・フットスイッチ(水の出止め)
・バーベキューグリル

【マンションは電気とガスの供給状況を確認】

築古のマンションの場合200Vが使用できないことがある。
そうなるとIH調理器が利用できない。

またガス給湯器を新設したり、電気温水式からガス式に切り替えたくても、
ガスの供給量が足りなかったり、
給湯器を取り付けるスペースが確保できない場合もある。

マンションの場合、電気やガスの供給状況について事前に
電力会社やガス会社
(物件購入前なら仲介会社)に確認しておこう。

【広さ・寸法の目安は?】

・キッチンの幅は2.4m以上あると使いやすい。

・キッチンと背面の食器棚の間は90cm以上確保する。

・冷蔵庫はダイニング側から近い位置か、それとも一番奥か検討(冷蔵庫の扉の開閉方法に影響する)。

【仕上げはどうする?】

・長い時間立って作業をすることもあるため、
下半身が疲れないように弾力性のある材料を選ぶ。

例えばこんな材料で!
床:クッションフロア、コルク
壁:キッチンパネル、ハードなビニールクロス、タイル

【照明計画の考え方は?】

・全体照明と作業用部分照明を設ける。

・広さ3~5畳の場合は、インバーター蛍光灯(高周波に変えて点灯するもの)で40W、
5~7畳の場合は80Wが目安。

※キッチンスペースは電気を多く消費するので、現在の回路契約を確認する。

【どんなことに配慮する?】

・各キッチン形式のメリットデメリットを確認し、家族形態に合わせる。
・キッチンの位置を変えるなら、給水・配水管の経路の再検討が必要となる。
・リビング+ダイニング+キッチン、ダイニング+キッチンの場合、
目線の位置を確認。

•キッチンリフォームを考えている人の大半は「使いやすさの向上」
を求めている人は多いはずである。特に掃除と、収納の出し入れのしやすさは
重要なポイントだろう。

【湿気、換気の対策は?】

・臭いや煙の発生する場所なので空気の循環に工夫が必要。
・採光と通風、換気を兼ね備えた小窓があると快適。
・勝手口を設けると、通風も可能に。
・給気口と排気口の位置の確認をする。

システムキッチンとオーダーキッチン

【何を優先させたいかでシステムorオーダーを判断】

既成のシステムキッチンを選ぶか、オリジナルのキッチンをオーダーするかは、
自分が何を優先させたいかで大きく違ってきます。
規格品ならではの使いやすさを重視するならシステムキッチン、
細部のパーツやデザインにこだわりたいならオーダーキッチンというように、
まずは自分たちのこだわりを整理することが大切。

さらに、それぞれの利点や欠点を把握し、そのうえで、
どちらのスタイルがより自分にっているのかを判断しましょう。

【<システムキッチン>具体的にイメージしやすく使い勝手も確認できる】

シンク、水栓、レンジ台、コンロ、収納棚などを組み合わせ、それらを一枚の天板で一体化させたものをシステムキッチンといいます。
カタログなどで完成イメージを確認でき、ショールームでは実際の使い勝手を試すことも
できます。
ただし、ショールームではオプションを多用して展示していることも多いので、
価格や機能を冷静に見極めることも大切です。

【<システムキッチン>設置の手間と時間が省けてアフターケアも迅速】

システムキッチンの魅力のひとつに、短時間で設置ができるという点が挙げられます。
色や素材も、最初からパターンがある程度決められているため、こまごまとしたことを考える必要がなく、
打ち合わせの回数も少なくて済むので「面倒なことが苦手」「時間に余裕がない」という人にも向いています。

アフターケアの面でも対応が早いので安心。ただしモデルチェンジが早いので、長く使う場合は注意が必要です。

(『暮らしやすい水回りで成功した家づくり』)
(『暮らしやすい水回りで成功した家づくり』)

【<システムキッチン>平均的な使いやすさと手入れのしやすさが特徴】

平均的な設備が備わっている点もシステムキッチンならではの特徴。
今は標準仕様でも優れた機能を備えているものがたくさんあります。
各メーカーが、便利な設備や汚れが落としやすくラクに掃除ができる素材などを
次々と研究・開発しています。

【<システムキッチン>使いやすい材質や設備が低価格で手に入ることも】

システムキッチンは大量生産品のため、便利な機能が割安で手に入りやすいという
利点もあります。最近は機能や設備の種類も豊富です。
ただし価格帯も幅広く、オプションが増えれば当然ながら高価になるので、
見積もりをとって比較してみましょう。

【<システムキッチン>低価格で抑えるためには選べる範囲が限られてくる】

国産品の場合、ほとんどがそれぞれのシリーズの範囲内からしか選べないのが一般的。
また、ハウスメーカーや施工会社によっては、特定のメーカー以外の製品を選ぶと
オプション料金が発生する場合もあるので、あらかじめ確認をしておくとよいでしょう。

【<システムキッチン>国産のシステムキッチンは簡易施工型が主流】

システムキッチンとひと口にいっても、種類やデザインはさまざま。
カタログやショールームを見ても、実際にはどれを選んでよいのかわからなく
なりがちです。
システムキッチンには、いくつかのパターンの中から選ぶ「簡易施工型」と、
さまざまなパーツを組み込む「部材施工型」がありますが、国内メーカーのものは
ほとんどが前者の「簡易施工型」。一定の規格のものを組み合わせる方法が主流です。
まずはそれぞれの特徴を理解したうえで、選ぶポイントを整理していきましょう。

【<システムキッチン>カラーや素材、パーツなど好みのデザインを探す】

「選ぶ基準がわからない」という人は、まずはデザイン面から候補を絞ってみましょう。カタログやインターネットで気に入ったものをピックアップしたり、ショールームに足を運んで間近で見てみるのもよいでしょう。
色や素材など、自分の抱いているイメージに合うものを探す方法もあれば、デザインを
見ながら好みのイメージを固めていくという探し方もあります。
制約がなければ複数のメーカーの製品を比較し、自分の感性に合うものを選んでいくのもおすすめです。
具体的な形を目にすることができるのがシステムキッチンのよさでもあるので、
その利点を最大限に利用しましょう。

【<システムキッチン>価格と予算をつき合わせて現実的な絞り込みをする】

自分のイメージに合ったものが見つかったら、次は実際の価格と予算との
つき合わせです。予算を大幅に超えるようなら、妥協できる部分がないか、
似た商品でより安いものがないかなど、再検討します。
どうしても気に入ったものがあった場合は、予算を再検討する可能性も
出てくるでしょう。
いずれにせよ、何かしら検討する目安をつくっておくことをおすすめします。
予算重視なら、価格でピックアップするのも◎。
漫然と商品を眺めているよりも具体的な計画が立てられるはずです。

【<システムキッチン>希望通りのレイアウトや適したサイズが揃うか確認】

価格と同時に確認しておきたいのが、レイアウトやサイズ。
自分の希望する形や適したサイズがあるかどうかを調べ、価格をチェックし、
見積もりを出してもらうようにしましょう。
また、広いショールームではサイズや雰囲気を判断しにくい場合があるので、
自分の家の広さなどをきちんと把握して行くことも重要です。

【<システムキッチン>機能や設備は比較検討しショールームで体感する】

大まかな目星がついたら、次は細部の機能や設備、収納スペースなどに
注目してみましょう。
一見どれも同じに思えるシステムキッチンですが、実は各メーカー、シリーズによって
セールスポイントはさまざま。
独自の技術や設備など、便利な機能を備えたものも多いので、自分のこだわりたい部分が最も充実しているのはどれか、という視点で複数の商品を比較してみるのも
よいでしょう。
また、見た目には便利そうな機能や設備でも、本当に必要か、動きに無理がないかなどは実際に動かしてみなければわかりません。
ショールームで必ず試してみることが大切です。

【<システムキッチン>オプション機能は予算と相談しながら採用】

システムキッチンで注意したいのがオプション機能です。
気に入ったものを無計画になんでも採用していると、あっという間に予算がオーバーしてしまいます。自分が気に入った機能が標準仕様のものかどうかを必ずチェックするようにしましょう。
オプション扱いになる場合は、本当にその機能が必要かどうかを予算と相談しながらじっくり検討を。
そのためにもやはり、ショールームでの体感が大切。
使い勝手がよく、確実に満足度が得られそうなものを選びましょう。

【<オーダーキッチン>世界にひとつだけのオリジナルキッチン】

オーダーキッチンとは、自分のためだけに新しくつくるオリジナルキッチンのことです。高さや広さはもちろんのこと、デザインや素材、機能など、自分の身長や好みに合ったものをつくれるので、既成のものに満足しきれないこだわり派の人におすすめです。

【<オーダーキッチン>変形敷地や狭小住宅など環境に合わせてオーダー】

キッチンにこだわる人ばかりではなく、敷地や間取りの関係で規格通りのキッチンが
どうしてもスペースに収まらない、という人もオリジナルキッチンを
検討してみましょう。
家全体のバランスを考えながらつくれるのも、オーダーキッチンの利点です。

【<オーダーキッチン>「オーダー」≠「高級品」 工夫次第でコストダウンも】

「オーダーキッチンは高そう」と思う人も少なくないでしょう。
確かに、あれもこれもと欲張れば高額になりますが、
工夫次第では低予算で収めることも可能。

例えば、形はシンプルでもパーツにこだわるというように、
どこはこだわり、どこは妥協するかで、コストは大きく違ってくるのです。

【<オーダーキッチン>完成品は十人十色 自分のこだわりを明確に】

オーダーキッチンは、どんな形にでも仕上げることができる、
自由度の高いキッチンです。
しかし、それだけ完成のイメージがしにくいというのも事実。
そのためにも自分のこだわりをきちんと整理しておくことが大切です。

【<オーダーキッチン>打ち合わせは綿密に意思疎通をしっかりと】

オーダーキッチンの場合は、設計者やデザイナーと綿密な打ち合わせを繰り返し、
意思疎通を図らなければなりません。
多くの時間と労力が必要ですが、理想のキッチンが手に入ったときの満足度は
やはり格別です。

【<オーダーキッチン>特殊な部品を使うなら納期までの時間も考慮】

こだわり派の人のなかには、外国製の設備や特殊な部品などを使いたいと
考える人もいるでしょう。
しかし、こうした品は納品に時間がかかるケースが多いので注意が必要。
また、修理や部品の交換などのアフターケアも同様に時間がかかる場合があるので、
十分納得したうえで採用しましょう。

【<オーダーキッチン>オリジナルキッチンがつくれるどうかを確認】

オーダーキッチンを考えるうえで、最初に確認しておきたいのが、オリジナルキッチンがつくれるかどうかという点です。
ハウスメーカーで家を建てる場合、オーダーキッチンは別料金が必要だったり、
家の保証の対象外になったりする場合があります。
まずはその点を確認したうえで、依頼先を探しましょう。
依頼先として一般的なのは、設計事務所やキッチンメーカー。
設計事務所にも得意不得意分野があるので、その点は注意が必要です。

【<オーダーキッチン>デザインやテイストなど自分の好みを把握しておく】

依頼先を決めると同時に整理しておきたいのが、自分の好みやテイストです。
「こんな雰囲気」とか「こんな色を使いたい」といった、なんとなくの
イメージでもよいので、雑誌や本、インターネットなどでさまざまな情報を集めて、
方向性を明確にしておきましょう。
打ち合わせのときに、切り抜きやスナップ写真、簡単なイラストなどを持参するのも
おすすめです。
また、情報収集をしているうちに、実際に依頼をしたくなる事務所やメーカーが見つかる場合もあります。

【<オーダーキッチン>不満点を挙げることでアイデアが生まれる】

自分が本当に欲しい機能や設備を揃えることができるのもオーダーキッチンの魅力。
デザインよりも実用性にこだわる人は、こうした面から希望を整理していくのもよいかもしれません。
まずは、今のキッチンで不満に感じていることなどを細かく書き出してみましょう。
その不満点を解消させるために何が必要かを考えていくうちに、新しいアイデアが生まれてくることもあります。
いらないものを省いて「あったらいいな」を実現できるのがオーダーキッチンの醍醐味ですから、些細なことでもまずは設計者に相談してみるとよいでしょう。

【<オーダーキッチン>こだわりたい部分は優先順位を決めて】

自由につくれるオーダーキッチンは、お金をかけようと思えばいくらでもかけることが
できます。
しかし実際の予算には限りがあるもの。
またキッチンだけにお金をかけてしまうと、家全体のバランスが悪くなる場合が
あります。
そこで、まずは自分のこだわりに優先順位をつけることが大切です。
自分は何にこだわりたいのか、そして何になら妥協してもよいのかを明確にし、
お金をかける部分と抑える部分を決めておくのです。
それをふまえたうえで計画していけば、むやみに予算がオーバーすることは
ありませんし、全体をローコストで仕上げることもできます。

【<オーダーキッチン>素材の特徴を理解して適材適所に取り入れる】

オーダーキッチンを希望する人のなかには、素材にこだわりたいという人も数多く
いることでしょう。
しかし、雰囲気だけで素材を選んでしまうと、実際に使ってみてから
「そうじがしにくい」「傷みやすい」などの問題に頭を悩ませることになりかねません。それぞれの長所と短所を知ったうえで、どこにどんな素材を取り入れれば理想のキッチンに近づけるのか、設計者と相談していきましょう。

【<オーダーキッチン>家全体のバランスと手入れのしやすさで選ぶ】

キッチンの素材は、やはり汚れにくく、手入れのしやすいものがベター。
例えば、ワークトップをタイルにすると見た目はおしゃれですが、
目地が汚れやすいのが難点。
また、床材を白木にしたら油汚れを拭き取るのにひと苦労、という経験談も耳にします。とはいえ、機能的なだけのキッチンも面白みがないもの。
オープンキッチンなら、リビングやダイニングのインテリアとの調和も大切です。
実用性とデザイン性の両方のバランスをほどよくとるためにも、手入れがしやすく、
自分の好みに合った素材を探すことが成功のカギとなるでしょう。

【<オーダーキッチン>設備機器は憧れで選ばず本当に必要かを検討する】

「せっかくだから、外国製の設備機器を取り入れたい」と考える人も
少なくないでしょう。
確かにデザイン、機能ともに優れた人気の外国製品はたくさんあります。
しかし、これらを単に憧れだけで取り入れると思わぬ失敗をしてしまう場合があります。例えば、コンロ。国産品のコンロには魚焼き用グリルがついていますが、
外国製品では、グリルではなくオーブンが主流です。
自分たちの暮らしのなかでは、どちらがより実用的でムダがないのか考える必要が
あるでしょう。
新しい家やキッチンを手に入れたからといって、ガラリと生活習慣がかわるものでも
ありません。
今までのライフスタイルをかえずに、無理なく使いこなせる設備機器はどのようなものかを検討することが大切。
また、実物を見ることができるのであれば、きちんと使い勝手も確かめて。
アフターケアをきちんとしてもらえるかどうかも、チェックしておきましょう。

【<オーダーキッチン>家電製品の多いキッチンはコンセントの数に注意】

キッチンづくりを考えるときにうっかり忘れてしまいがちなのがコンセントの数です。
あとで延長コードを多用することにならないよう、設置位置や数を初めにしっかりと
決めることが大切。
まずは今使っている家電製品をどうするか考えましょう。
そのまま使い続けるつもりであれば、何をどこに置くのかを計画します。
また、家電を増やす予定があれば、その置き場所も想定しておきましょう。
実際に使うタイミングや頻度などを整理しておけば、設計時によりよい形を
考えてもらえるはず。
家電を同時に使ったときにヒューズが飛んでしまわないように電圧を高く設定したり、
分散させたりしておくのもおすすめです。

キッチンの選び方

スクリーンショット 2016-08-24 17.09.37

「対面式ペニンシュラ型」

四方がオーブンなので手伝ってもらいやすい
「以前のキッチンは独立型で料理中に孤独感があったのですが、
対面式アイランド型はダイニングにいる家族との一体感があります。
夫がさりげなく料理を手伝ってくれたり、キッチンのまわりを走り回る子どもの相手をしながら料理できるのも
うれしいです」

これから家を建てる皆さんへ
「来客が多いわが家は、キッチンに立ちながらお客様とお話ができる対面式プランにし~てよかったと思ってます。
また、フラットなカウンターは対面側からでも使いやすいので、子どもや友人たちとみんなでキッチンに立って作業ができるのも楽しいです」

スクリーンショット 2016-08-24 17.09.31

「対面式アイランド型」

「家にいる時間の多くをキッチンで過ごすので、料理中でもリビング・ダイニングの様子がわかる対面式ペニンシュラ型にしました。
子どもが遊んでいるところやテレビを見ているところ、宿題やピアノの練の様子など、すべてがキッチンから見渡せます」

これから家を建てる皆さんへ
「キッチンが目につきやすいので、お掃除しやすい方がよいと思います。
フラットタイプのカウンターは段差がないのでひと拭きでキレイになりますし、
コンロの前面に低いガラスパーテーションを取りつけて、ダイニング側への油ハネも防いでいます」

壁付け型

スクリーンショット 2016-08-24 17.20.26

ダイニングとの間に作業台調理効率と見栄えをアップ
「わが家では、壁付け型キッチンとダイニングテーブルとの間に、作業スペースとしてステンレスの作業台を置いています。
調理作業だけでなく、下ごしらえ中の食材や料理を盛り付けるお皿の-時置きなどにも使え、とても使いやすいプランになりました」

「壁付け型は来客に丸見えになるかも…と迷うかもしれませんが、テーブルとの間に作業台を置くことで視線はかなり遮れます。さらにわが家は、冷蔵庫を隣のパントリーに置いてダイニングから見えにくくして“キッチン空間の見栄え”をアップさせました」

独立•半独立型

スクリーンショット 2016-08-24 17.20.34

キッチン内が見えにくく共働きのわが家にビッタリ「リビングやダイニングからシンクまわりが見えないので、
ついつい洗う食器をためてしまう共働きのわが家向きのプランです。
シンク下の収納は使い勝手を優先して扉をつけず、リビングから見える背面の吊戸棚には扉をつけて中の物を目隠ししています」

「キッチンはダイニング側を向いていますし、シンク前の小窓からダイニングにいる家族と会話しながら料理できるので、
“キッチンにこもる疎外感”は全くありません。また、昼は明るいしニオイがこもらないので、キッチン内に窓を設けるとよいと思います」