キッチン関連商品の最新トレンド(2016年版)

システムキッチンのデザイン性

~インテリア化が進むシステムキッチン扉~

まとめ:
色や素材感にバリエーションキッチンの印象を変える新製品が続々誕生。
インテリアの一部として、キッチンのデザインや色彩にこだわりを持つ人々が増えている。
特に、キッチン扉はキッチンの印象を大きく左右するため、メーカーは新商品開発に奔走している。

システムキッチン扉に豊富なカラーバリエーションが登場

これまで機能性に重きが置かれてきたキッチンだが、オープンキッチンの普及などもあり、インテリア性を求めるユーザーが増えている。
こうした顧客のニーズに応え、メーカーでは見た目を重視し、さまざまな美しさを探求したシステムキッチンに力を入れている。

なかでも目を引くのがキッチン扉の進化。

色や素材が豊富に揃うようになっているのが最近の大きな特徴である。
まずはカラーバリエーション。これまではホワイトやベージュなど数種類から好みの色を選ぶのが一般的だったが、その選択肢が大きく広がっているということは、見逃すことのできない事実である。

微妙にトーンを変えたナチュラルなニュアンスカラーまで数十種類揃っていたり、なかには100色を超える色味が揃うものまである。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

キッチン扉は塗装や柄での選択肢も広がる

塗装やシートにも特徴的なものが増えてきた。

艶やかな光沢感が特徴の鏡面加工や、逆に光沢感のないマットアクリル加工、光の当たり具合で表情を変える偏光パール加工を施したものなどもあり、質感の違いによってイメージも大きく変わる。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

テクスチャーに関しても同様、選択肢が増えてきている。以前から人気の高い温かみのある木目調の一扉のほか、ドット柄や布柄をモチーフにしたストライプなど、シックなものからポップなものまで多彩で、ポイントとして一部に使うだけでもオリジナリティを演出することができる。

高い技術力で実現したシステムキッチン扉の新素材に注目

近年、扉の材質の流行も変化してきている。

技術力の向上により、透明感ある塗装で自然が育んだ美しさを表現しながら、高い耐久性をも持ち合わせる、高級感あふれる天然木を使用した扉が登場した。

さらに熱や汚れに強い優れた機能性を備えたステンレス扉は、これまで一般的だったシルバー色に加え、ブロンズやシャンパン、ワイン、アクアなど新色が次々に登場。

カラーステンレスならではの独特な光沢と優れた耐久性で、システムキッチンの印象を大きく変えようとしている。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』 p. 5)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

ステンレスキッチン

~強くシンプルで洗練された印象~

まとめ:
シンプルで定番のステンレスキッチン。最新のものでは、素材のステンレスそのものの耐久性はもとより、デザインと清掃性が向上し、おしゃれな空間づくりに一役買っている。

ステンレス製のキッチンカウンターは、衛生的でカビやサビに強い

ステンレスキッチンの歴史は長く、一般家庭に普及したのは高度成長期の頃であった。人造大理石のキッチンが登場した今でも、「キッチンといえばステンレス製!」と言う人は多い。

最大の強みとしては、衛生的であることが挙げられる。
カビや臭いに強く、簡単なお手入れだけで清潔さが保てるというのは大変魅力的だ。
さらに、サビに強いのも特徴で、湿気の多い日本の台所に適していると言える。

耐久性だけでなく衝撃吸収性にも優れるステンレスのキッチンカウンター素材

ステンレスは、傷がつきやすいのが難点と言われてきたが、
近年はさまざまな工夫によりクリアされてきている。

例えば、素材の高品質化による影響は大きい。
シンクやワークトップに耐久性に優れたステンレスが使われることで、
傷つきにくく、美しい光沢を持続できるようになった。
特に、最高品質のものは耐食性や耐熱性も高く、ひと拭きで油汚れもきれいに落とせる。

その他にも、表面にエンボス加工が施されたシンクの場合、表面の微細な凹凸によって食器とシンクの接触面積が少なくなることから、そもそも傷がつきにくい構造となっている。また、表面に髪の毛のような模様が入ったヘアライン加工も、傷が目立ちにくい上、
落ちついたマットな風合いを持つものとなっている。
また、ステンレスは衝撃吸収性にも優れており、デリケートなグラスや高級食器をシンクで洗うときも安心だ。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

システムキッチンのデザインにこだわる男性にも人気

機能性が重視されてきたステンレスキッチンだが、最近はデザイン性の高いものが続々と登場している。オールステンレスのテーブルのようなゲート型の商品は、無駄を削ぎ落としたシンプルなフォルムが独特・武骨なデザインはこだわり派の男性から支持を集めている。

高度なステンレスの加工技術によって、よりシンプル、フラットなデザインのキッチンも増えている。細かな縁の加工でよりすっきりとしたフォルムでリビング空間にもインテリアとして溶け込む。

面材のバリエーションも増加しており、よりインテリア性は高まっている。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

人造大理石製キッチンワークトップ

~汚れ、キズに強く、手入れが簡単~

まとめ:
選べるカラーでキッチンを自在にコーディネートしよう!
キッチンワークトップの6割を占める人造大理石。意匠性の高さに加え、カラーバリエーションがさらに豊富になっている。
デザインや色を重視したキッチン空間づくりに活用できる。

強くて頑丈になったシステムキッチン用人造大理石素材

人造大理石は長らく、傷つきやすくて熱に弱い点がデメリットとして知られていた。しかし、現在は品質改善が進み、傷にも熱にも強い人造大理石が普及している。
シンクでは、鋼の球を1メートルの高さから落としても割れない高耐久品が登場。
カウンターでは、300℃以上に熱したフライパンをⅢ分放置しても変形・変色しないものが発売されている。うっかり重い物を落としたり熱い物を置いたりしてもダメージを受けないため、長期にわたってなめらかな風合いが続く。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

汚れの染み込みやすさも克服したシステムキッチンワークトップ

色や汚れが染み込みやすいというデメリットも克服。
うっかり醤油やワインなど色の濃いものをこぼしても、
中性洗剤やクレンザーなどでこすり落とせば、きれいな表面が保てる。
もしも傷がついたら、自分で簡単にリペアすることが可能だ。
細かいすり傷なら、ナイロンたわしでこすれば艶やかな表面がよみがえる。
また、一般的になってきたシンクとカウンターの一体形状タイプは隙間や継ぎ目がないため、もともと汚れがたまりにくく、掃除がラクなのも長所だ。

キッチンリフォームのトレンドに合うよう、色のファッション性が向上

しかし、何と言っても大きな特徴は、ステンレスと違ってさまざまな色のバリエーションが可能な点だ。従来はホワイト、べージュ、グレーなどのスタンダードな色が中心だったが、これらに加え、ピンク、グリーン、オレンジ、イエローなど、鮮やかなパステルカラーのシンクが登場している。
色の種類が豊富になったことで、キッチンのカラーコーディネートが
より楽しめるようになった。
例えば、ホワイトのカウンターにブルーのシンクを組み合わせれば
メリハリある空間がつくれる。
色を変えるだけで雰囲気がガラリと変わるので、キッチンだけでなく、
ダイニングを含めたトータル空間のイメージチエンジにも活用できそうだ。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

キッチンシンク・排水口

~ぬめりや水音を抑える~

まとめ:
キッチンシンクや排水口は、ぬめりが出やすく、日頃のお手入れが厄介な場所でもある。
その手間を減らすよう、シンク内の傾斜や水の流れを工夫した排水口がある。
キレイさが続き、ステンレスシンクの水音を抑えるものもあり、快適性力塙まっている。

排水口へと向かう傾斜と溝でキレイを保つ

シンクや排水口のぬめりの原因となるのが、野菜くずや食器に残った食べ残しだ。
それらを、スムーズに排水口の網カゴヘと流し、一気に処分することができれば、
お手入れは簡単になる。排水口の位置を工夫したシンクがある。
中央付近ではなく、シンクのコーナー部分に排水口を配置。
排水口に向かってシンク全体に約3度の傾斜をつける。
さらに、排水口手前にはレールのような溝を作ることで、
水が排水口へとスムーズに流れる水路となる。調理中に水を使うだけで、
シンクに残った野菜くずなどが、自然と排水口に集まる仕組みになっているのだ。
調理をしているときから、シンクのキレイが保てる。

継ぎ目をなくして汚れをためない

排水口のブタの形状も進化している。溝に汚れがたまりやすかった入り口付近の金属部をなくすことで、継ぎ目が減り、お手入れはさらに容易になる。
フタの形状も、シンク全体になじむものが多く、清潔で見た目の美しさも実現している。
ステンレス一体成型やセラミック系特殊コーティングの製品もあり、油汚れや水アカにさらに強くなった。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

水の流れを利用して勝手にお掃除

排水に渦巻水流を発生させ、水を流すだけで排水口を掃除してくれる製品もある。
排水口の奥に設置されたフィンと呼ばれる羽車を、水が流れる勢いを利用して回す。
排水口に渦巻水流が発生すると、渦の力で汚れまで洗い流してくれる。フィンは電気を使用せず、水を使っているだけで勝手に手入れをしてくれるのだ。フィンは取り外しも簡単で、掃除も容易。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

ステンレスシンクの水音も抑制

ステンレスシンクは水はね音が響く場合がある。
シンク裏面にゴムの制振層を作ることで音を抑える静音シンクもある。
静音シンクなら、オープンキッチンでも音を気にせず快適に過ごせそうだ。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

システムキッチンの作業性

~便利なシンクや動きやすいカウンター~

まとめ:
立ち位置を変えずに、効率的に調理ができる、作業性の高いキッチンが求められている。
「洗う」「切る」「捨てる」の一連の作業をシンク内で完結できるキッチンが登場。作業が分断されないと注目を集める。2人が横に並べるカウンターも作業しやすい。

作業を分断せず調理効率を高める

キッチンでの調理は、食材を洗うのはシンク、切るのはカウンター、
生ゴミを捨てるのはシンク…と、流れがひとつひとつ分断されるもの。
ここに着目し、「洗う」「切る」「捨てる」の一連の作業を、
すべてシンク内で行えるキッチンが登場している。
例えば、シンク内を縦3層に分けた立体構造を採用したものがある。
最上段にまな板、2段目・3段目には水切りを設置でき、
それぞれスライドして好きな位置に動かせる。
最上段のまな板スペースの奥には、生ごみを捨てられるポケットも設置。野菜くずなどはそのままここに捨てられる。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

シンクを有効活用して作業スペースを拡大

さらに、2段目・3段目の水切りパーツは、調理のアシストスペースとして活躍。
まな板の横に設置すれば、洗った野菜や、下ごしらえ中のボウルの一時置き場にも使える。
3段目のミドルスペースはシンク中段に位置するので、
魚のうろこ取りなど飛び散りが気になる作業を行うのに便利だ。
多層構造シンクは、これまでステンレス製のみの展開だったが、最近では人造大理石製も登場。
キッチンをインテリアの一部として考えるユーザーも満足できる。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

並行作業を妨げない2つの作業スペース

一方で、家族がキッチンでの家事に参加しやすいよう、
2人での作業がしやすいよう計算されたキッチンもある。
一般的なキッチンは作業スペースがシンク横に1カ所しかないため、
手がぶつかるなどして並行作業がしづらい。
これを解決したのが、シンクの両サイドに作業スペースを設けたキッチン。
動線が重ならないので、効率的に作業が進められる。
ミキサーやブレンダーなど、使用後すぐに洗いたい調理家電を置く場所としても使える。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

キッチン水栓

~機能性が向上したキッチン水栓~

まとめ:
キッチン水栓は種類が豊富だ。毎日使う水栓だからこそ、
施主がリフォームの効果を実感する絶好のチャンスとなるもの。
簡単操作で吐水や水流の切り替えが可能な商品も出てきている。
ワンタッチやタッチレス、ハンドシャワーなどの高機能商品を検討したい。

キッチンで多く繰り返す動作

水栓から水を出したり止めたりする動作は、キッチンでもっとも多い動作だ。
レバーを動かすだけとはいえ、繰り返すと不便を感じることもある。
汚れた手で触るので、掃除も欠かせない。
水栓を替えるだけで、キッチンでのストレスが軽減される。
後付け可能なものが多いが、同メーカーのキッチンにのみ設置できる水栓もある。

ワンタッチとタッチレス

ワンタッチで水を吐止水できる水栓がある。手の甲や、ひじでも操作が可能だ。
これならレバーを上下するより手軽で、ハンドルも汚れにくい。
また、レバーなどには一切触れず、センサーに手をかざすだけで水を出せる水栓もある。
調理中や洗い物中の汚れた手で水栓を触る必要がないので、
水栓まわりが汚れることがない。
ワンタッチ、タッチレスともに操作が簡単なため、こまめに止水できる。節水にも効果的だ。
手元で止水できるタッチレス水栓では、約24%節水になるとの試算もある。
ボタンひとつでシャワーとストレートの水流を切り替えられる水栓もある。洗い物をしたいときはシャワー、鍋に水をためたいときはふつうの水流、とストレスなく切り替えができるのだ。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

ハンドシャワーや浄水も

ハンドシャワーが内蔵されたタイプの水栓もある。
使うときには、水栓の先をホースのように引き出せる。
洗い残しが気になるシンクの隅々まですっきり流せ、清潔に保つことができる。
大きな鍋を洗う際にも重宝だ。
また、最近注目されているのは浄水器一体型の水栓だ。
これまで別々だった水栓と浄水器をひとつにしたもの。
水栓の中に浄水カートリッジを内蔵した。浄水器一体型は水栓まわりがすっきりし、シンクを広々と使うことができる。
他の多機能の水栓も凹凸が少なく、清掃性が高いと同時に、
デザイン性が高まっているのも特徴だ。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

キャビネットの収納

~空間を無駄なく生かす~

まとめ:
キッチンの使いやすさを左右するともいえる収納。
従来の主流であった観音開きの収納から、最近は引き出し
キャビネットや引き出し内および周辺収納に注目が集まっている。
各社から、スペースを有効活用した収納力と、作業動線にこだわったキッチン収納が数多く登場しているのだ。

ストレスなく奥のものまで取り出す

従来の観音開き収納の難点は、「奥の物が取り出しにくい」、
「かがむ姿勢をとらないと出し入れができないこと」、この2点ではないだろうか。このストレスをなくしたのが、引き出し収納と個性的な収納だといえる。

スムーズな開閉でデッドスペースをなくした引き出し収納

引き出し収納は、その名の通り引き出しタイプのスライド収納。
奥にしまった物もよく見えるため、デッドスペースを作らない。
出し入れの際にかがむ必要がなく、作業効率も上がる。

足元収納、シンク下、コンロ下、L字キッチンではコーナーキャビネットと、入れるものに合わせた深さの引き出しを組み合わせることで、
収納力が格段にアップ。
観音開きタイプに比べ、収納力が1.5倍になるとも言われている。
キャビネットには、食器洗い洗浄機やダストボックスを収納することもでき、キッチン全体のスペースを有効に活用できる。大容量の収納力に応じた、スムーズな開閉や安全性も確保されている。
小さな力で開閉ができるほか、ゆっくり・静かに閉まる機能がある。
それは、使用されている金具によるもので、プルモーション、ショックアブソーバー、ソフトクロージング機能などと呼ばれている。これらが標準機能に含まれているのか、オプションとなるのか、選ぶ際には金具の性能にも注目するとよい。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

作業効率を追求したアイデア収納

アイレベル収納とは、立った状態で視線の高さあたりに位置する
収納スペースのこと。
最も見やすいスペースであることから、キッチンでの作業効率を高めるという。

吊戸棚の他に、吊戸棚の下に設置する収納もある。
引き出し収納の中でも、上部にデッドスペースは生まれがち。
その欠点を埋めるのが、浮き上がるポケットや薄い形の引き出し内収納だ。重ね置きが減らせ、よく使うものを見つけやすくなる。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

吊り戸棚下収納

~キッチンの吊り戸棚下を有効活用~

まとめ:
キッチンの限られたスペースを無駄なく活用するために見直したいのが、吊り戸棚の下の空間だ。
視線の高さにあり、手が届きやすく使い勝手のよい収納場所といえる。調理器具を置く場や水切り棚として使える。

可動式収納で作業効率アップさせよう。

目の高さの位置に収納スペースを設ける

キッチンの吊り戸棚の下の空間は、立った状態で目の高さとなる。
そのため、「アイレベルゾーン」とも呼ばれる。
アイレベルゾーンは、かがんだり手を伸ばしたりせず容易に手が届く場所なので、
使用頻度の高い物の収納場所として便利。

床から70〜150cmの高さで、もっとも姿勢に無理がないといわれる。
ポケットにしまうタイプ、仮置きタイプ、水切りタイプ、2段式タイプなど、
さまざまな種類の吊り戸下収納が登場している。

いずれも可動式のため、使用しないときには収納ごとしまえる。
外観が整い、キッチンのデザイン性を損なうこともない。
吊り戸棚本体の収納量が減ることはないので、
新たな収納スペースとして提案していきたい。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

ワークトップを広く使える

吊り戸棚下収納があると、キッチンでの作業スペースや効率が向上する。
ポケットタイプであれば、調味料や細かいキッチンツールをコンロまわり、調理まわり、シンクまわりとエリア別に収納できるため、家事の動線も最短距離で済む。
すぐに手が届いて出し入れの手間がかからず、足腰への負担も少ない。
また、水切りタイプであれば、ワークトップに水切りかごを用意する必要がなく、作業スペースを広く確保できる。
仮置き棚として利用するのも、調理中には便利だろう。
開けたままでも邪魔にならないので、作業をスムーズに行うことができる。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

後付けが可能な吊り戸棚下収納も

現在使っている吊り戸棚に後付けが可能なタイプもある。
ただし、吊り戸棚の形状によっては、
別途取り付け部材が必要となる場合があるので、事前の確認が必要だ。

価格は間口の広さや収納の形によって異なるが、2万円〜で、設置が可能。
照明の付いた製品もあり、手元を明るく照らしてくれる。

キッチンの収納力や作業効率を高める手軽なアイテムとして有効活用したい。

 

レンジフード

~清掃性が大きく向上~

まとめ:
油汚れが厄介だったレンジフードの掃除。
高速回転ディスクのレンジフードなら、煙の中から油分を分離し、
フード内部にはきれいな空気しか流れ込まない。
面倒な掃除自体の手間をなくした自動洗浄タイプも登場している。

油分と空気を分離するディスクタイプのレンジフード

レンジフードといえば、べっとりと油がこびりつき、
掃除に手間がかかるのが主婦の悩みの種となっていた。
そこで掃除のしやすさという観点から開発されたのが、
高速回転ディスクのレンジフード。

整流板の働きで油煙の吸引を加速させ、
次に通常のシロッコファンの手前にあるディスクを高速回転させて、
吸い込んだ油煙を油分と空気に分離する仕組み。
分離された油は遠心力で飛ばされてオイルトレイヘ落ちる。

レンジフード内にはきれいな空気しか入らない。
これまで約35%はフード内部に付着していたといわれる油が、
高速回転ディスクのフード内部では約2%と、
従来の10分の1以下に激減する。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

油汚れがつきにくい製品

さらに日常の手入れがしやすいように、
整流板とオイルトレイをフッ素コーティングしているものもある。

整流板の油汚れはサッと拭くだけで落とせ、オイルトレイは、
ワンタッチで着脱が可能なため、外して丸洗いが可能だ。

また回転ディスクには親水性コーティングが施されているので、
汚れが強いときでも、水につけておくだけで油汚れが浮き上がるという。

メーカーによれば、回転ディスク、オイルフィルターともに、
通常の使用頻度であれば3カ月に1回程度の掃除で十分性能を
保つことができるという。

ボタン一つで自動洗浄するタイプも

全自動の洗浄機能のついたファンも登場している。
使用後に電源を切ると、自動的にファンがゆっくり回転して油を下に集め、
回転終了間際に高速回転して油汚れを落とすタイプなら、プレート汚れは、
1年に1度程度洗えばよい。
さらにお湯で洗浄するタイプもある。給湯トレイにお湯を入れて本体にセットし、
洗浄ボタンを押すと集めた油を自動洗浄。
その後は排水トレイの水を捨てるだけ。
掃除にかかる時間はわずか10分ほど。
月1回の洗浄で約10年間フィルターを取り外さずに掃除ができる。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

IHグリル

~IHの最新グリル機能で焼き魚もこんがり~

まとめ:
本当においしい料理ができるの?と後ろ向きな意見もあったIHグリル。
しかし最新のIHグリルでは、2.5kWの高火力や炭火に近いヒーター搭載の両面加熱などの充実した新機能で、難しいとされていた焼き魚もおいしく仕上がる。
揚げ物が作れるものも登場している。

進化するIHのグリル機能

IHクッキングヒーターは平滑で清掃性が高く、火を使わず安全なのが利点だ。
その一方で、料理の味に対しては直火を使わず本当にうまくできるのかと
疑問を持つ人も多い。
特にグリルは、魚がおいしく焼けないのではないかと言われてきた。
今では、各社から最新機能を搭載したIHグリルが多く発売されている。

下からの大火力IHと上からの加熱

グリルにもIHを搭載した製品が登場。2.5kWという大火力で、下からIHが一気に加熱。
これはガスのグリルと同等の火力だ。
上からは遠赤外線と近赤外線の発熱で食材の表面をすばやく焼き上げることにより、
旨みを閉じ込める。焼き網を使わなくても、余分な脂を落としてくれる。
大火力で高効率のため、たとえばサンマの塩焼きなら、従来品に比べて約40%も調
理時間が短い。
その分、消費電力も抑えられ、省エネにつながる。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

裏返さなくても両面焼きが可能

上部のヒーターの遠赤外線と近赤外線の割合が約8対2と、炭火に近いものもある。
専用調理皿を入れ、下からの加熱と合わせて、食材の両面を焼き上げる。
オートメニューなら自動で火加減を調整するので、裏返す必要はなく、
食材の表面はこんがり、中はジューシーに焼き上げる。

油で揚げない調理や蒸し煮、加熱水蒸気で余分な脂や塩分を落とす焼き物などもでき、
ヘルシーに仕上げられる。

深皿でのオーブン調理も可能。
グリル内を設定温度に保ち、ゆっくり火を通す料理もできる。
グリルに搭載されているメニューは、自動と手動で約250種類。
グリル調理のレパートリーが広がる。

熱風循環方式で揚げ物調理

熱風循環方式を採用したオーブン機能もある。
熱風循環方式とは、グリル内に熱風を循環させて食材を加熱する方法。
ノンフライ調理も得意で、油を使わず揚げ物をカラッと仕上げる。
オーブントレイのみの使用の場合は、広々とした庫内の高さは90mmの余裕がある。
型に入れたパウンドケーキや塊り肉の調理も可能。
フラットな底面のため、掃除も簡単だ。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

ガスグリル

~水なしで本格調理ができる最新ガスグリル~

まとめ:
かつて魚焼きグリルと呼ばれたガスコンロのグリルは、両面焼きで多様なレシピをジューシーに仕上げることのできるマルチグリルとして進化している。
直火と輻射(ふくしゃ)熱の加熱で、中にもじっくり火を通す。
専用容器で煮込み料理などにも対応する。

主流は水を入れないタイプ

従来の魚焼きグリルは、受け皿に水を入れなければならなかった。
過熱や魚の脂への引火を防ぐための水だが、手間でもあった。
しかし、最近のグリルの主流は水を入れないタイプ。
発火を防ぐ安全機能の搭載で、水なしが実現した。
魚を焼くだけでなく他の調理も可能になり、
グリルを使う料理のレシピが格段に増えた。

直火と輻射熱でふっくら仕上げ

ガスグリルの特徴の一つは、直火であること。
直火の力で素材の表面を力リッとさせ、旨みを閉じ込める。
上からの遠赤外線と下からの輻射熱で、グリル内には対流熱が起きる。
食品の内部もじっくり加熱されるので、熱ムラもなくジューシーに仕上がる。
両面焼きのため、食材を返す手間もいらない。
部品ごとに取り外しができて、手入れは簡単。
汚れがつきにくく落としやすいコーティングが施され、衛生的に使える。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

お菓子など多様なレシピに対応

ガスグリルは、魚を焼くだけではなく、キャセロールやココット、調理プレートといったガスグリル専用の容器を使用すれば、煮込み料理や温めなおし、お菓子作りなど多様なレシピに対応する。
余分なカロリーをカットするノンフライ調理も得意だ。

臭いが残らず、おかずの後にお菓子を作ることもできる。
広々とした庫内では、大きな食材をまるごと調理可能。
350℃〜400℃の高温下では、オーブンのようにも使用できる。

操作パネルには、タイマーの他に、
設定された料理の火加減を自動で調節する機能もある。
焼き加減や時間の設定なども手軽だ。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

ガスコンロSiセンサー

~火災・事故はセンサーで防ぐ~
まとめ:
2008年10月よりガスコンロが法制化され、
全口センサー搭載のSiセンサーコンロとすることが義務付けられた。
家庭用コンロによる事故の抑制のため、
過熱や立ち消えなどの防止機能が搭載されている。

4つの機能で火災を防ぐ

Siセンサーコンロは、すべてのバーナーにセンサーを搭載することで、安全性、機能性を高めたガスコンロだ。
業界自主基準で搭載する内容は4つの機能。

調理油過熱防止装置(天ぷら油過熱防止装置)

天ぷら油を加熱し続けた際、250℃になると、煙が出始める。
それ以上、加熱を続けると煙の量が増え続け、
370℃に達すると火種がなくても発火してしまう。
Siセンサーコンロは、センサーで鍋底の温度を検知。
約250℃になると、自動的に消火し、天ぷら油からの発火を防いでくれる。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

立ち消え安全装置

煮こぼれ、吹きこぼれ、強風などにより火が消えた際、自動的にガスを遮断。ガス漏れを防いでくれる。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

コンロおよびグリル消し忘れ消火機能

コンロが原因の火災のうち、出火した原因として多いのが消し忘れで、6割に上る。
Siセンサーコンロは、消し忘れても、点火後一定時間が経過すると自動的に消火するよう作られている。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

早切れ防止機能

鍋底の温度が約250℃になっても消火せずに火力調節する機能も付いている。妙め物など高温で調理したい料理の際に便利。

(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)
(『VALUE UP (2016 SUMMER)』)

 

焦げ付きの検知や揚げ物の温度調整も

その他、次の機能を搭載した商品もある。
「焦げ付き消火機能」は、煮物調理中に焦げ付きを検知すると
初期段階で自動消火する。

「油温度調節機能」は、設定温度まで加熱後、自動的に火力調節し、油の温度を適温に保つ。揚げ物の際などに便利だ。
「鍋なし検知機能」は、鍋が乗っていない状態では点火しない。
火が付いたまま鍋を下ろすと自動で小火になり、一定時間経過後自動消火する。
「自動炊飯機能」は、火加減を自動調節してくれて、
炊飯専用鍋とのセットでご飯が炊ける。

「湯沸し機能」はお湯が沸いたら自動的に消火し、
ふきこぼれてしまうのを防いでくれる。

すべてのバーナーにSiセンサーを搭載することで、
より安全かつ便利になったガスコンロ。
火災や事故を未然に防いで、特に高齢者のいる家庭で安心して使えるキッチンにしたい。