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キッチンのスタイルを徹底比較!

代表的なキッチンの4スタイルを徹底比較!
アイランド型、ペニンシュラ型、独立・半独立型、壁付け型のメリット・デメリットを挙げていく。どの型にもメリットデメリットはあり、結局は家族の生活にあったプランをとることがベストソリューションとなる。

アイランド型

シンクがリビング・ダイニングに向かう対面式で、外周が4辺とも壁についていない島(アイランド)型は、四方がオープンなのが特徴。そのぶん、収納場所が限られてしまったり、オープンスペースの使い方に困ってしまったりといった悩みも聞かれる。

キッチンを囲めるので料理に参加しやすい

独立型では料理中に孤独感があることも。しかし対面式アイランド型ではダイニングにいる家族との一体感がある。家族が料理を手伝ってくれたり、キッチンのまわりを走り回る子どもの相手をしながら料理できるのもうれしさのひとつ。
また出入口に制限がないので、複数人でキッチンに出入りしやすい。買ってきた食料品やゴミの出し入れには勝手口側を利用、もう片方はダイニングに行きやすいので配膳や下膳にといったように、動線を使い分けられるのもよい。
小さな子どもたちがイタズラしそうなときやケン力を始めたときなどに、すばやく止めに行けるのも便利という声も聞かれる。

反面、収納の少なさやスペースの使い方が難しいと嘆かれることもある。
さらに開放感をアップしようと吊戸棚を設けなかったら収納が少なくなくなってしまい、お玉やフライ返しなどの調理器具を引っ掛ける場所がなくなってしまって少し不便だったというケースや、通路を多く設けるためにキッチンサイズは小さくした一方、その通路があまり使われないデッドスペースになってしまったといったケースがある。
吊戸棚を設けない場合、収納が足りない可能性も。間取り検討時に、収納したいものをあらかじめ紙に書き出して、収納が足りなそうならパントリーや大きめの背面収納を設けてカバーしよう。

また、掃除のしやすさへの工夫もポイント。
フラットタイプのカウンターは段差がないのでひと拭きでキレイになることが多いが、コンロの前面に低いガラスパーテーションなどを取りつけて、ダイニング側への油ハネを防ぐ必要がでてくる。

ペニンシュラ型

ペニンシュラ型はシンクがリビング・ダイニングに向かう対面式で、1辺が壁についている半島のようなイメージのスタイル。

リビング・ダイニングにいる子どもの様子がよくわかる

台所に立つことが多い方でも子供や家族の様子を見守ることが可能。料理中でもダイニングにいる家族と会話でき、子どもが遊んでいるところやテレビを見ているところ、宿題やピアノの練習の様子などは、すべてがキッチンから見渡すことができて安心。子どもが小さいうちは、キッチンの入り口の部分にゲートをつけて子どもは入れないようにするのも良策。
アイランド型と異なり、ペニンシュラ型ならコン口の横に壁があるし、コンロ前面に高さのあるカウンターを設ければ、水や油がダイニングの床に飛び散るのを防げる。

一方で、キッチンの横幅が長過ぎると、キッチンの向かい側にあるダイニングテーブルに行くときに、ぐるっとまわりこむ必要があり、かなり遠く感じることもある。横幅は約2.5m程度にするかそれより長くする場合は、作業の多いシンクをキッチン入り口近くにすると移動がスムーズ。ダイニング側に調理中の手元を見せたくないなら、カウンターを10〜15cm程度立ち上げておこう。立ち上がりがあれば手元を隠せるうえ、水や油のダイニング側への飛び散りをかなり防げる。

独立・半独立型

キッチン空間が壁に囲まれている、または壁の一部分に小窓があり、ダイニングとつながっている独立・半独立型。
リビングやダイニングからシンクまわりが見えないので、ついつい洗う食器をためてしまう家庭には向いている。汚れや散らかりをあまり気にせず気軽に客を招きやすい。また来客中に、汚れた鋼や食器をためでおいても見えないので、そのまま一緒に食事や会話を楽しめるのもよい。

窓を設けて暗さや疎外感を打破

独立型・半独立型でよく聞かれる悩みは、昼間でも真っ暗で、ちょっと物を取り出すときでも照明をつける必要があるということ。しかし出窓を設ければ明るく、すぐに換気ができてニオイがリビングに流れていかない。キッチンはダイニング側を向いているので、窓を開けてしまえば「疎外感」はなくなる。調理中でも家族の様子がわかるし、簡単な会話ならできるので、料理中でも孤立感はない。ただ、完全に壁で囲まれていない分、思った以上に音がダイニングにひろがりやすいのは想定外で残念。

独立型のプランは、窓がないと暗くなる。窓がつくれない場合は、照明計画に注意するとともに、光を通すタイプのドアにしたり、間仕切り壁に小窓を設けて、自然光で明るさを確保したい。ダイニングとの間に小窓を設けるなら、キッチン内のどこが見えるか視線を確認しよう。また、音やニオイのひろがり方を設計者と一緒にイメージして、小窓の位置や大きさを決めよう

壁付け型

シンクの奥側の辺が壁に接していて、シンクに立ったときにリビングやダイニングには背を向ける壁付け型。
作業スペースの狭さやニオイ、調理中の騒音など問題点が多いように思われるが、対策をしっかりすれば使いやすい型になる。

ダイニングとの間に作業台を設置して調理効率と見栄えをアップ

壁付け型キッチンとダイニングテーブルとの間に、 作業スペースとしてステンレスの作業台を置く工夫をする。調理作業だけでなく、下ごしらえ中の食材や料理を盛り付けるお皿の一時置きなどにも使える。
壁付け型は来客に丸見えになるかも・・と迷うかもしれないが、テーブルとの間に作業台を置くことで視線はかなり遮れる。さらに、冷蔵庫を隣のパントリーに置いてダイニングから見えにくくすれば、”キッチン空間の見栄え”をアップさせることが可能。

キッチンのすぐ前にダイニングテーブルを置く場合、最低でも1〜2m程度距離をあけると調理中の音や熱が気になりにくい。壁に窓を設ければ、ニオイ対策や調理中の開放感が得られる。

壁付け型では調理や食器洗いの音で会話を聞き取りづらい、声も届きづらいという欠点がある。DK一体の空間でも、ダイニングに背を向けている調理時の会話は難しい。調理中も会話を楽しみたい場合、ダイニングを向いて作業ができるよう、キッチン背面に作業台を置く方法がオススメ。

オーダーメイドキッチンで快適クッキング

ひとりひとりに合わせたキッチン選びを

主婦に腰痛が多いのは、長時間立ちっぱなしで作業をするためといわれています。これを解消するためには、腰に負担のない姿勢でいられるキッチンを考えなくてはなりません。すなわち、キッチンの高さ選びが重要になるのです。
日本初のシステムキッチンが登場した25年前、シンクの高さは80cmが大多数でした。その後、女性の平均身長が伸びたのに合わせて85cmにアップ。現在では、使う人それぞれの身長に合わせて高さを選ぶ、よりパーソナルなキッチンづくりが主流となっています。

一般的な算出法による高さでは不便?

システムキッチンメーカーの算出方法によると、「身長÷2+5cm」が理想の高さとのこと。ところが153cmの私がこの方法で計算すると、理想の高さは81.5cm。この高さでは低すぎて、洗い物をするにも腰をかがめなくてはなりません。これではわざわざ腰痛になるために作業しているようなもの。
「もっと使いやすくて、身体に負担のない高さがあるはず」と思い、システムキッチンメーカーの算出法より5cm高い「身長÷2+10cm」の高さを考えました。これだと、カウンターの高さは、だいたいおへその少し上あたり。おへそは腰をかがめるときの基準点。カウンターがおへそより上にあたることで、腰を伸ばしたまま作業ができることがわかったのです。

段差式キッチンのススメ

ただ、この高さだと、洗い物や調理台での作業はいいのですが、コンロの前で悩みます。コンロには五徳がのっているため、さらに5cm高い、90cmになってしまうのです。ここに寸胴鍋などのせようものなら、つま先立ちしたって中がのぞけません。取り分けるときも、お皿を高く高く、持ち上げなければならないのです。
そこで、これを解消するために考えたのが、シンクと調理台が高めでコンロや配膳台が低めの「段差式キッチン」。使い手の身長に合わせた少し高めのカウンターで、なおかつシンクとコンロの高さに差をつけたキッチンです。

ところが、そんなキッチンはないかと数々のキッチンメーカーを訪ね歩きましたが、どこにも売っていません。それならば自分でつくってしまえばいい!ということでオリジナルの注文キッチンをオススメしています。
例えば、シンクや調理台は高めの87cm、コンロと配膳台は低めの75cm。この12cmの差が、腰痛ナシ背伸びナシの、快適キッチンの秘密。注文キッチンならではの快適性なのです。

使いやすいキッチンの法則

 
使いやすいキッチンとは、調理から盛りつけまでの作業を、気持ちよく効率よく進めることができるキッチンのこと。では、そんなキッチンにするためには、何が大切なのでしょう?
 

移動は横歩き2歩以内が原則!

洗って、切って、盛りつけて……という一連の動作を考えたとき、使い勝手の良し悪しを左右するのはキッチンのレイアウトです。キッチンに立っている時間は思いのほか長いもの。あちらに野菜を取りにいき、こちらで洗って、また戻って火をつけて、と無駄な動きを強いられるレイアウトでは、毎日使い続けているうちに、必要以上の疲れがたまってしまいます。「移動は横歩きで2歩までが限界」これが使いやすいキッチンの原則です。目安としては、シンクからコンロまでの距離を90cm以内に収めること。これ以上長いと作業中の移動が多くなり、使いにくくなってしまいます。
 

どんなキッチンスタイルでも2歩以内に

「移動は横歩きで2歩まで」の法則は、一列に並んだI時型やアイランド型はもちろん、L時型やコの字(U字)型、T字型でも同様です。カウンターを2列にしたⅡ型も、身体の向きは変えるにせよ、移動は2歩までという基本は変わりません。
無駄な動きをしなくてすむのが、使いやすいキッチンです。
 
 

オープンキッチンって?

近年、家族のコミュニケーションがとりやすいオープンキッチンが人気を呼んでいます。あらためてその特徴をみてみましょう。

オープンスタイルの利点と問題点を知っておくことが大切

オープンキッチンの形はLDKとDKの2タイプ

オープンキッチンとは、壁や収納で仕切られていないキッチンのこと。リビング、ダイニング、キッチンがひと続きになったワンルームタイプ(LDK)と、ダイニングとキッチンが一緒で、リビングが別に設けられているタイプ(DK)のふたつに分けられます。

スペースが有効に使えて家族との交流もしやすい

オープンキッチンのメリットは、やはりコミュニケーションがとりやすいという点。リビングやダイニングで過ごす子どもの様子を見ながら、食事のしたくや片づけをすることもでき、オープンになっていれば食事の配膳もスムーズで、家族もお手伝いがしやすくなります。また、仕切りを設けないことでひと続きの空間を広々と使うことができ、それに伴い採光性も高まります。狭小住宅などにもおすすめのスタイルといえるでしょう。

煙やニオイの対策やこまかな整理整とんが必要

開放的なつくりならではのデメリットもあります。例えば、煙やニオイが室内に充満しやすいので、十分な換気設備を整えなければなりません。また、リビングやダイニングから常にキッチンの様子が見えるため、雑然とした状態が丸見えになりがち。整理整とんが苦手な人や、ゲストの目が気になる人にはあまりおすすめできません。さらに収納スペースも少なくなりやすいので、綿密な収納計画も必要です。
こうした点が気になるけれど、やはりコミュニケーションを重視したいという人は、セミオープン式で一部を目隠しするのもよいでしょう。

オープンキッチンの特徴

メリット
・家族との一体感がある
・部屋を広く使うことができる
・配膳しやすい
・採光性がよく、明るい

 

デメリット
・常に整理整とんが必要
・作業に集中しにくい
・調理作業や片づけの音が響く
・煙やニオイが充満しやすい

 

 

キッチンのレイアウトを考える

 

レイアウトの基本パターンは6つ

 

イメージだけではなく、使いやすさで形を考える

動線と同時に考えなければならないのが、キッチンのレイアウト。一般的にはⅠ型、Ⅱ型、L型、U型、ペニンシュラ型、アイランド型の6つパターンに分けられます。広さや目的、一緒に作業をする人数などによって使いやすさが異なるので注意しましょう。
長所と短所を把握し、こだわりの順位を決めるキッチンのレイアウトは、オープン式にするかクローズド式にするかによっても大きくかわります。例えばオープン式の場合、コミュニケーションのとりやすいアイランド型が人気ですが、ニオイや煙などが気になりがち。また、収納スペースが十分に確保できるかどうかなどの問題もあります。一方クローズド式で多く見られるⅡ型は、作業中に床に水が垂れやすいのが欠点です。
 Ⅰ型
シンク、コンロをカウンターに1列に並べた、最もシンプルな基本の形。場所をとらないので狭小住宅に向いていて、価格も安い。ただし間口が最低210cmは必要。逆に360cmを超えると、作業効率が悪くなる
【長所】
・価格が割安
・2~3人での同時作業が可能
【短所】
・間口が広すぎると動線が悪い
 Ⅱ型
カウンターを2列に並べた形。作業動線が短いが、2列の間隔が広すぎると、振り返っての作業が大変。シンクとコンロを2列に分ける場合は、シンクでの作業中にもコンロが見えるように配置する
【長所】
・動線が短く作業効率が高い
・収納場所を多くとれる
【短所】
・食材の水が床に垂れやすい
 L型
カウンターがL字になっているタイプ。動線が短く作業スペースが広い。コーナー部分がデッドスペースになりがち。同様にカウンター下も収納力が高い反面、コーナー部分の活用に工夫が必要
【長所】
・動線が短く、作業がしやすい収納力が高い
【短所】
・コーナーがムダになりがち
 U型
カウンターをU字型にした形 。「コの字型」ともいい、動線がスムーズ。作業&収納スペースをコンパクトにまとめることができ、より多く確保できる。2か所あるコーナーの利用に工夫が必要になる
【長所】
・コンパクトで動線がスムーズ
・作業台が広く、収納力も高い
【短所】
・デッドスペースが生まれがち
ペニンシュラ(半島)型
Ⅱ型、L型、U型のカウンターを半島のように配した形。半島部分は作業台、テーブルなど多目的に利用できるが、レイアウトによって収納部分が少なくなったり、設置に広いスペースが必要になる
【長所】
・対面式キッチンに向いている
・家族やゲストと交流しやすい
【短所】
・広いスペースが必要
 アイランド型
シンク、もしくはコンロを独立させ、島のように設けた形で、作業スペースだけを独立させる場合もある。四方から作業できるのでコミュニケーションがとりやすい。オープン式になるため換気方法に工夫が必要
【長所】
・多人数での作業がしやすい
・お手伝い型キッチンに向く
【短所】
・乱雑になりやすい

いずれにせよ、それぞれの長所と短所をしっかり把握したうえで、こだわりたいポイントを決めていくことが大切。ワークトライアングルと使いやすさの関係も頭に入れながら、じっくり検討してみましょう。